【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】hiroさん(その3)「縦」への意識と前日の高安
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今週も先週に引き続き、hiroさんについてです。
⇒hiroさん(その1)生涯収支+2.5億円の社交派トレーダー
⇒hiroさん(その2)「ひと言」で大きく変わる
⇒hiroさん(その3)「縦」への意識と前日の高安
⇒hiroさん(その4)ブレイクを取ったら風呂へ入れ
■「もっと『縦』を意識せなあかん」
あるときhiroさんが仲間にアドバイスしていた「もっと『縦』を意識せなあかん」という言葉。その真意はどこにあったのだろうか。
「いちばん気にしているのがブレイクしやすい時間帯。つまり縦に伸びやすい時間です。その仲間は深夜によくトレードしていました。『深夜はヨコヨコになりやすい。縦になりやすい時間だけ取引したほうが効率よく稼げるんじゃないか』。そんな意味でした」
hiroさんの場合、朝の取引時間は朝9時から10時30分までが中心。次にマウスを握るのは夕方。欧州市場の始まりからだ。
「昼間に動く日もありますが、トータルで見れば食らう日のほうが多い。『昼間は見ない』と割り切って16時50分にアラームをかけ、昼寝します。17時から1、2時間取引し、22時30分の経済指標からまた始めてロンドン・フィックス(25時)ころまで、というのがだいたいのスケジュールです」
■デイトレの人が嫌がるストップを狙う
「ブレイクしやすさ」への意識はチャートからもわかる。チャートでは最初に紹介したZigZagのほか、前日の高値・安値を自動表示するインジケータも利用している。
「デイトレードの人にとっていちばんイヤなストップは前日の高安。そのブレイクは『日足が崩れる瞬間』でもあるので、エントリーできたらちょっとのふるい落としには耐えて大きく取りたいと思っています」
hiroさんの大きな特徴である1トレードでの利幅の大きさ。それを実現するのは「どこが大きくブレイクしやすいのか」への意識にもあるようだ。
■5分足の強いサポレジのブレイクは強めに握る
「5分足の固いところは意識して見ています。5分足チャートのZigZagで固いところをブレイクしようとしていれば,そこは1分足のブレイクとも重なるので強めに握ろうかな、と考えたりします」
「強めに」は7、8pipsくらいまであるという。スキャルピングにしてはかなり大きい。
「嫌な動きをしたら切りますが、含み益のときに値動きがダラダラしていたら切らずに握る。3、4pipsくらいは普通です」
■ティック派とパネル派
スキャルピングでよく利用されるティックチャートをhiroさんは見ない。
「その代わり、注文パネルをめちゃくちゃ見ています。DMM.com証券のデモ口座の注文パネルです。DMMの理由? スプレッドがいちばん安定しているので見やすいからです。ブレイク直前の攻防は注文パネル凝視です」
注文パネルのレートの数字の移り変わり、更新頻度などを見ているという。
「上をつついてから下へ行ったとか、ブレイクラインに到達したとか、ボラがあるかどうかも注文パネルで見ています。ティックを極める人もいれば注文パネルを極める人もいる。自分は注文パネルをずっと見ていたので、見ないと気持ち悪いくらいになりました」
ティックの変わりを果たしているのが10秒足チャートだ。
「経済指標直後などは細かく見たいので、たまに10秒足を見ることがあります」
そんなhiroさんのトレード環境がこちらだ。次回は勝てない人へのアドバイスを聞いていこう。
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hiroさん(その4)へ続く。
hiroさんのコラムは全4回となっています。
⇒hiroさん(その1)生涯収支+2.5億円の社交派トレーダー
⇒hiroさん(その2)「ひと言」で大きく変わる
⇒hiroさん(その3)「縦」への意識と前日の高安
⇒hiroさん(その4)ブレイクを取ったら風呂へ入れ
【プロフィール】
hiroさん
専業トレーダー。高校卒業後、パチプロに。2014年夏からはFXも手がける。ニコニコ生放送でのFX配信を参考にしながら研究。2016年からは5分足をメインにしたデイトレードで利益をあげる。2022年の円安相場からはFXへと軸足を移し、スキャルピングで約8000万円の利益。2024年1月までの収益は約2億5000万円。FXトレーダーのオフ会を主催するなどネットワークの中心的存在でもある。