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今週から、hiroさんについてのコラムが始まります。

⇒hiroさん(その1)生涯収支＋2.5億円の社交派トレーダー
⇒hiroさん(その2)｢ひと言｣で大きく変わる
⇒hiroさん(その3)｢縦｣への意識と前日の高安
⇒hiroさん(その4)ブレイクを取ったら風呂へ入れ


■「1pipsで利確なんて絶対しない」

「1pipsで利益確定なんて絶対しないですね。0.Xpipsなんて100パー無視。2pips台後半から3pipsになってやっと利食えるなって思います」

そう話すのは専業トレーダーでありオフ会の開催にも積極的なhiroさん。スキャルピングを得意とするhiroさんだが、いわゆる「秒スキャ」よりも時間軸は一段階長い。

「平均保有時間？　入ってすぐに伸びてくれたら10秒くらいで決済しますが、1pipsくらいで止まったら嫌な動きをしないかぎり、そのまま握っているので全体をならすと40秒、50秒くらいじゃないかと思います」

通常のスキャルピングよりも長めに握る独特なスタイルがどう形成されたのか――。

■「ZigZag」での5分足ブレイク

「FXは2014年に始めたんですが、2年くらいはまったく勝てなかった。少しずつ勝てるようになったのが2016年。当時は5分足をメインにした長めのスタイルです」

今のスキャルピングとは全く違う、短めのデイトレードくらいのイメージだ。

「そのころ、ニコ生のFX配信者の影響で使い始めたのが、MT4（メタトレーダー4）にデフォルトで入っている『ZigZag』というインジケータ。直近の高値・安値を自動で表示してくれるんです。5分足のZigZagブレイクをめっちゃ頭に入れながらトレードしていました」

5分足レベルの高値・安値ブレイクを狙ったトレードなので必然的に利幅も損切り幅も大きくなる。このころの「長く握る」習慣が今も活きているという。


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「当時は『1分足なんていらんわ』と思っていたんですが、例外が大相場。2016年のトランプラリーや2020年のコロナショックのような大相場だと、5分足では間に合わない。1分足に切り替えてやっていました」

2016年以降、年間では勝っていたものの利益は数百万円程度。パチスロや個人で行なっていた物販がメインだった。

「当時は知識も充分ではありませんでした。仲値を知ったのも去年の春です（笑）」

■2022年からの大相場で1分足メインに切り替える

副業感覚だったhiroさんの意識が変わったのが2022年3月。今につながる円安相場の始まりだ。

「もしかして大相場なのかな？と思い、3月に40枚（40万通貨）くらいでトレードして200万円くらい勝った。満足していたんですがツイッターを見ると、みんなわけがわからないくらい稼いでいた。『すごい人もいるんやな』と刺激も受けて、枚数を増やしていきました」

トレード手法はそれまでと同じZigZagを使った順張りブレイク。時間軸を1分足に落としただけだった。

「それでも2022年は8000万円ほど勝てましたが、翌年1月、壁にぶつかったんです」

円安相場が落ち着くと以前のようには勝てなくなり、400万円のドローダウンを経験した。そんなとき、効いたのが仲間からのひと言だった。

hiroさん(その2)へ続く。

hiroさんのコラムは全4回となっています。
⇒hiroさん(その1)生涯収支＋2.5億円の社交派トレーダー
⇒hiroさん(その2)｢ひと言｣で大きく変わる
⇒hiroさん(その3)｢縦｣への意識と前日の高安
⇒hiroさん(その4)ブレイクを取ったら風呂へ入れ

【プロフィール】
hiroさん
専業トレーダー。高校卒業後、パチプロに。2014年夏からはFXも手がける。ニコニコ生放送でのFX配信を参考にしながら研究。2016年からは5分足をメインにしたデイトレードで利益をあげる。2022年の円安相場からはFXへと軸足を移し、スキャルピングで約8000万円の利益。2024年1月までの収益は約2億5000万円。FXトレーダーのオフ会を主催するなどネットワークの中心的存在でもある。