【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】平井聡士さん(その2)「上がる・下がる」より「ボラがあるか否か」
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、平井聡士さんについてです。
⇒平井聡士さん(その1)億トレ間近な「モンスター」
⇒平井聡士さん(その2)「上がる・下がる」より「ボラがあるか否か」
⇒平井聡士さん(その3)2pips狙いのスキャルピング手法
⇒平井聡士さん(その4)「録画」で見返す自分の取引
■コロナショックでの成功と教訓
平井聡士さんの収益が大きく変わったのは2020年3月。コロナショックの起きた月だ。
「自分は『水平線トレーダー』。ボラティリティが低いと水平線のブレイクアウトや反転を狙っても損切りが増えてしまいますが、コロナショックのようなボラティリティの高い相場ではうまくいきやすかったんです」
コロナショックからしばらくボラティリティの高い相場が続き、平井さんの収益は一気に好転した。
「2020年前半には4000万円ほどの利益になりました。ただ、当時はボラティリティの価値がわかっておらず、せっかくのよく動く時間帯を見逃していた。もったいなかったですね」
さらに年後半には「相場がよくて勝てていただけなのに自分の実力だと勘違いして」、年間利益を利益が2000万円まで減らしてしまう。
■「1本の刀」を磨きあげる
「先輩たちは順張りも逆張りもできるし、レンジ相場での勝ち方も知っている。自分はまだまだヘタでした。1本の刀を徹底的に磨かないといけない段階なので、それからも水平線トレードを磨きあげていきました」
平井さんに見えてきたのはボラティリティの重要性だ。
「FXでは『上に行くか、下に行くか』を考えがちですが、僕がいちばん知りたいのは『長い足が出来るかどうか』。僕らスキャルパーは足が伸びてくれさえすれば勝てる。プライスがこれからどっちに向かうのかは、プライスアクションから見抜けます。ただ、エントリーしたのにヨコヨコが続いてしまうと負けるんです。ヨコヨコした相場だとスプレッド負けしてしまい、いくらやっても勝てないので」
■時間帯ごとのボラを細かくチェック
ボラティリティが高まるかどうか――最大の関心事を知るために平井さんはトレード前に数字を確認する。
「ある時間の足が『上がるか、下がるか』は統計をとっても50%に収束しますが、『足が長いか、短いか』には明確な傾向があります。たとえば朝9時台や夕方16時前後、22時前後などの時間はボラティリティが高まりやすい。そうやって時間ごとの統計を細かく調べて、傾向を見ています。」
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■「ボラティリティさえあれば勝てる」
平井さんは今も仕事を完全に離れたわけではないし、まだ幼い子どもの育児も担っている。仕事や家庭とFXを同時に成立させるのは簡単ではないはずだ。
「データを取りボラティリティの高まる時間がわかっていれば、その時間を狙ってトレードすればいい。『上がるか、下がるか』はプライスアクションを見ていれば予想がつくので、ボラティリティさえあれば勝てる――そう思っています」
平井聡士さん(その3)へ続く。
平井聡士さんのコラムは全4回となっています。
⇒平井聡士さん(その1)億トレ間近な「モンスター」
⇒平井聡士さん(その2)「上がる・下がる」より「ボラがあるか否か」
⇒平井聡士さん(その3)2pips狙いのスキャルピング手法
⇒平井聡士さん(その4)「録画」で見返す自分の取引
【プロフィール】
平井聡士さん
大学卒業後、バンド活動に打ち込み有名レーベルからのCDデビューも果たす。30歳でプロのミュージシャンをあきらめ中古車販売へ。大手の参入によりリサイクルショップへと業態を転換。岐阜市で「ヒライヤ」を経営するかたわら、FXを始める。300万円の元手から2年3か月で稼いだ利益は7000万円以上。音楽業界への恩返しとしてFXの利益を投じて、クリエイターの拠点となる「ノーダウトフィルムスタジオ」をオープン。FXトレーダーの象徴的な存在となるべく本名、顔出しで活動する。インスタグラムやYouTubeチャンネル「money money money」も更新中。