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今週から、平井聡士さんについてのコラムが始まります。

⇒平井聡士さん(その1)億トレ間近な｢モンスター｣
⇒平井聡士さん(その2)｢上がる･下がる｣より｢ボラがあるか否か｣
⇒平井聡士さん(その3)2pips狙いのスキャルピング手法
⇒平井聡士さん(その4)｢録画｣で見返す自分の取引

■バンドでの挫折、経営者としての成功

「今年（2022年）は３月までで2000万円ほどの利益です。2020年が3000万円、 2021年が2000万円だったので合計7000万円ほど。まだ偉大な先輩たちの影も踏めていません。まずは年内に億の大台にいけたら、と」

そう意気込むのは自営業のかたわらFXに取り組む平井聡士さん。FXスキャルピングで名高い先人たちの教えを受けて、億トレーダーへの道を歩んでいる平井さんだが、FXを始めたのは37歳。決して早いスタートではなかった。

「30歳になるまでプロのミュージシャンをめざしていたんです。音楽の道をあきらめてからは中古車販売業やリサイクルショップ経営でそれなりに成功していましたが、経営者としての自分に頭打ちを感じてしまった。自分程度の才能だと夢のある金額は稼げないな、と。もっと大きな金額を稼ぐには投資じゃないか、と」



■300万円、37歳で始めたFX

リサイクルショップ経営のかたわら投資を始めたのが2017年。仮想通貨バブルの全盛期だ。

「買ったり売ったりしましたが大して儲からずにバブルが終わった。簡単な世界ではありませんでした。どうせ投資するなら世界最大の市場である為替でやってみようとFXを始めました」

リサイクルショップの店舗用地取得に資産の大半を注いでいたため資金は潤沢ではなく、貴重な300万円を投じて始めたFXだった。

「FXも簡単な世界ではありませんでした。情報商材にだまされたり、自分には向いていないファンダメンタルズ分析に寄り道したり、なかなかFXの本質に近づけなかった。大きな転機となったのが、ジュンさんやジジさんといった有名トレーダーが無料で行なっていたFX配信です」

■配信者から盗めるものはすべて盗む

FXのスキャルピングで成功していた先輩たちがニコニコ生放送やYouTubeを使ってリアルトレードを配信していた。

「世界でいちばんの熱量を持ってあの放送を見ていたのは僕だと思います。コメント欄の質問に答えているのに、ある質問だけをスルーしたら、『本質をついているからスルーしたのか?!』と裏読みしたり、放送中に急に無言になったらポジションを動かしたのだろうかと推測したり、配信から盗めるものはすべて盗むつもりで見ていました」

一言一句を聞き漏らさず、マウスのクリック音に耳を澄ませ、無言の意味をも考えながら、知識を吸収していった。

「それまでにも自分なりに知識はつけていましたが、本当に正しいのか自信がなかった。放送中に同じような考え方に出会うことで、『あれで正しかったんだ』と答え合わせにもなり、自分なりの勝ち方が見えてきました」

■平井さんはいつかモンスターになる

ジュンさんやジジさんにも話せない秘中の秘となる部分はある。だが、それすらも平井さんは配信から推測していたようだ。のちにジュンさんとの対面を果たしたとき、こう言われた。

「僕の放送を見て平井さんが育ったのならとても嬉しい。だけどFXは椅子取りゲームの世界でもあって、椅子の数には限りがある。いつかきっと平井さんはモンスターになって僕のイスを奪いにくる。そろそろ放送を終えるときかもしれない」

「モンスター」はどう覚醒したのか、さらに詳しく聞いていこう。

平井聡士さん(その2)へ続く。

平井聡士さんのコラムは全4回となっています。
⇒平井聡士さん(その1)億トレ間近な｢モンスター｣
⇒平井聡士さん(その2)｢上がる･下がる｣より｢ボラがあるか否か｣
⇒平井聡士さん(その3)2pips狙いのスキャルピング手法
⇒平井聡士さん(その4)｢録画｣で見返す自分の取引

【プロフィール】
平井聡士さん
大学卒業後、バンド活動に打ち込み有名レーベルからのCDデビューも果たす。30歳でプロのミュージシャンをあきらめ中古車販売へ。大手の参入によりリサイクルショップへと業態を転換。岐阜市で「ヒライヤ」を経営するかたわら、FXを始める。300万円の元手から2年3か月で稼いだ利益は7000万円以上。音楽業界への恩返しとしてFXの利益を投じて、クリエイターの拠点となる「ノーダウトフィルムスタジオ」をオープン。FXトレーダーの象徴的な存在となるべく本名、顔出しで活動する。インスタグラムやYouTubeチャンネル「money money money」も更新中。