【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】石塚彰人さん(その4)大手ヘッジファンドが気にしていたこと

カテゴリ:FXで稼ぐ方法は勝者に訊け![FXライター高城による個人トレーダー取材]
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今週は、石塚彰人さんについて最終回です。

石塚彰人さん(その1)歴史は韻を踏むだけ
石塚彰人さん(その2)茶髪・ロン毛のディーラーは誰?
石塚彰人さん(その3)外国為替市場の「通説」を疑う
石塚彰人さん(その4)大手ヘッジファンドが気にしていたこと

今も個人としてFXをトレードする

日系銀行の役員を最後に金融機関から離れた石塚彰人さんだが、個人としてFXをトレードすることもあるのだろうか?

「趣味の範囲ですが、最近はまたトレードしています。仕事もあるので大きなポジションを持っていると気が散ってしまう。そのため少額を持って放っておくか、まとまった時間があるときに相場を見ながら短期で取引するか、です」

どんな分析方法で取引しているのだろうか。

「相場に張り付ける人にとってテクニカル分析はとてもいい手法だと思います。ただ、私自身、今はあまり面白みを感じていません。短期的にはテクニカルが有効なことは多いので重視しないといけないのですが、地道な単純作業に費やす多大な時間と機会費用を考えた場合、自分の今のやり方では多少の収益が積み上がっていく程度では喜びを感じることは難しい。ただ元々興味がある分野ではあるので、今は自動化のためにPythonの勉強をしています」

「この事件で得をするのは誰か?」

中心となるのは、世界の政治経済をにらみながら大きなシナリオを描いていくファンダメンタルズ分析だ。

「乱暴な言い方をすれば、株はミクロの世界であるのに対して、為替はマクロの世界。世界の政治や経済、社会の大きな出来事により動きます。株式投資だと、経営者と直接話すことのできるアナリストに太刀打ちするのは難しいですが、為替は情報格差がほぼない。たしかに以前はプロと個人投資家との情報格差もありましたが、今はインターネットでプロ向けの情報端末と同じレベルの情報が手に入ります」

かつてのような大口の顧客フローをバックにディーラーが相場を動かせた時代ではなくなり、個人投資家もプロも対等に勝負できるのが今の外国為替市場だ。

「先日、オミクロン株を材料にしてリスクオフが進んだときに、西原宏一さんと話したのです。オミクロン株はそこまで落ちる材料だろうか、と。ヘッジファンドなどが感謝祭で流動性が細ったマーケットでの仕掛けの材料に使っただけではないかと話していました。オミクロン株の出現でいちばん得をするのは誰だと思いますか?」

新型コロナウイルスは人類共通の敵、得をする人などいるのだろうか?

「ミステリー小説の探偵は『この事件で誰がいちばん得するか?』と考えて推理を進めていきますよね。私のファンダメンタルズ分析にもそういう部分があります。バイデン政権は、なかなか高まらない米国内ワクチン接種率と高騰する原油価格、そしてそれらがもたらすサプライチェーンの機能不全や、急激で持続しそうなインフレ懸念に頭を悩ませていました。そんな中、突然オミクロン株が出てきて原油が急落しましたね。為政者の立場で考えると、仮に重症化率が高くないという情報を得ていたとしても、オミクロン株の出現を世界の不安材料として情報拡散させれば、ワクチン接種率も上がり、原油価格も下落するはずだ――そんなふうに政治や経済の流れを合わせ読みながらポジションを持つことの方に面白みを感じているのです。だからやはり趣味の範囲ですね(笑)」

伝説的ヘッジファンドも顧客に

銀行時代に顧客として取引した超大手ヘッジファンドが大きなストーリーを描いて取引していたことが、石塚さんのファンダメンタルズ分析に影響を与えたようだ。

「銀行時代の顧客にいくつかの大手ヘッジファンド、例えばタイガーマネジメント(伝説的なヘッジファンドマネジャーのジュリアン・ロバートソンが率いたヘッジファンド)がいましたが、『何か新しい情報はないか』とある時期頻繁に電話してきました。彼らは独自の分析によってある種のストーリーを描いて、中期的に大きなポジションを持っています。これは、後になって分かったことですが、彼らはそのストーリーを否定するような出来事、ストーリーの前提を覆すような出来事が起きていないか、絶えず神経をとがらせて、その確認作業として電話してきていたのです」

とかく難しいと思われがちなファンダメンタルズ分析だが、石塚さんのように「このニュースで得をする人は誰か」と探偵ばりに推理しながらファンダメンタルズ分析を進めてみるのも面白そうだ。

石塚彰人さんのコラムは全4回となっています。
石塚彰人さん(その1)歴史は韻を踏むだけ
石塚彰人さん(その2)茶髪・ロン毛のディーラーは誰?
石塚彰人さん(その3)外国為替市場の「通説」を疑う
石塚彰人さん(その4)大手ヘッジファンドが気にしていたこと

【プロフィール】
石塚彰人さん
大学卒業後、日本における新卒採用1期生としてゴールドマン・サックスへ入社。1991年から約10年シティバンクで為替、デリバティブ、債券のディーラー。その後はマーケットから離れ、複数企業でCFOとして経営に携わった。直近では東京スター銀行執行役などを務める。シティバンク時代には西原宏一さんや田代岳さん、和田仁志さんなど錚々たるメンバーと机を並べる。現在も個人投資家としてファンダメンタルズ分析を中心にFXを取引する。

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