【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】不屈のリラ侍さん(その3)1取引550万円の利益に
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今週も先週に引き続き、不屈のリラ侍さんについてです。
⇒不屈のリラ侍さん(その1)徹頭徹尾トルコ売り!
⇒不屈のリラ侍さん(その2)エリオットでトレード
⇒不屈のリラ侍さん(その3)1取引550万円の利益に
⇒不屈のリラ侍さん(その4)トルコリラの長期ターゲットは
■トライアングルは5波動
不屈のリラ侍さんはエリオット波動を実際のトレードにどう生かしているのだろうか。
「今年3月半ばに利益確定したトルコリラ/円の売り取引があります。最初に売ったのは2019年11月でした。大きな4波が終わった可能性が出てきたからです」
前回紹介した月足の波動では2018年8月に3波が終了、それからは修正波の4波が続いていた。
「4波はオーバーシュートしやすく難しいんですが、今回は水平トライアングルを描いているように見えました」
エリオット波動では「トライアングル(三角持ち合い)はAからEまでの5波動でブレイクする」とされる。E波動の終了が、5波開始の合図となる。
■「はみ出したE波」がヒントに
「ただ水平トライアングルでは最後のE波が三角形からはみ出すことが多いんです。最近だと、ほぼほぼはみ出す。昨年11月にもE波がはみ出しました。E波がはみ出したのを見てショートです」
三角持ち合いを上抜けているので、通常ならば買いで入る場面。しかし、不屈のリラ侍さんは「三角持ち合いの上方ブレイク=4波の終了」と捉えて売りで入った。
※クリックで拡大します
「順調に下落してくれて一時は350万円ほどの含み益が出たんですが、1月に週足で陽線が2本出た。苦しくなり一度は損切りしましたが、翌日にすぐ売り直しました。E波からカウントすると『副次波』の2波にすぎなかったからです」
5波動や3波動を細分化して見ると、同じような形の波動が観測され、その波動の中にも小さくとも同じ形の波動があり――といった入れ子の「フラクタル構造」と見るのがエリオット波動の特徴。「副次波」は主に見ている波動よりも小さな波動だ。
■300万通貨の売りを握り続ける
「月足でカウントした5波を日足レベルの副次波で見ると5波動での下落が観測できます。僕が一度損切りしてしまったのは『5の2』。5波の中の2波でしたエリオットに慣れた人間でも2波は難しいんです。でも僕のカウントが間違えているとしたら、1波の始点を上抜ける。『そこを抜ければ切ればいい』と300万通貨を握っていました」
2波が終わるとやってくるのは5波動のなかでも、もっとも勢いが強くなりやすい3波だ。
「拡大フラットが終わると、理論通りに強烈な3波がやってきた。16円台前半まで落ちた。ところが、安値を付けたあとに長い陽線が立ちました。下落の3波であれば長い陽線は出ないはずなんです。それなのに長い陽線が出たのなら4波が始まっているのはないかという疑いも出てくる。ターゲットの手前ですが利益確定し、550万円の利益になりました」
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不屈のリラ侍さん(その4)へ続く。
不屈のリラ侍さんのコラムは全4回となっています。
⇒不屈のリラ侍さん(その1)徹頭徹尾トルコ売り!
⇒不屈のリラ侍さん(その2)エリオットでトレード
⇒不屈のリラ侍さん(その3)1取引550万円の利益に
⇒不屈のリラ侍さん(その4)トルコリラの長期ターゲットは
【プロフィール】
不屈のリラ侍さん
自営業のかたわらスウィングトレードを行なう。1998年に株式投資を開始し一時は600万円程度まで増やすもリーマンショックで退場。FXへと転向するがアベノミクス円安で逆張りし再び退場する。その後、エリオット波動分析をもとに方向の明確な通貨ペアに特化するスタイルへと転換して開眼。近年はトルコリラ/円の売りにほぼ特化する。