【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】不屈のリラ侍さん(その4)トルコリラの長期ターゲットは
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今週は、不屈のリラ侍さんについて最終回です。
⇒不屈のリラ侍さん(その1)徹頭徹尾トルコ売り!
⇒不屈のリラ侍さん(その2)エリオットでトレード
⇒不屈のリラ侍さん(その3)1取引550万円の利益に
⇒不屈のリラ侍さん(その4)トルコリラの長期ターゲットは
■550万円の利益でも「不本意」
「最後はかなり不本意な終了となりましたが、なかなかうまくいかないのが相場。仕方ありません...」
前回紹介したようにトルコリラ売りで550万円を稼いだものの、こんなツイートを残した不屈のリラ侍さん。何が「不本意」だったのか。
「当初のターゲットは3波の安値である15.50円。5波が始まったのなら少なくとも3波安値を割ってくるからです。ところが今回の安値は16.50円。3波安値には届いていません。これだとまだ5波ではなく、4波が継続している可能性があります」
2018年8月に終了した3波、そして5波の可能性があった2020年3月の急落、いずれもショートで成功した不屈のリラ侍さんだが、トルコリラの売り目線はまだ崩していない。
「エリオットを使うときに心がけているのは『木のことを知りたければ森を見る』ということ。トレードでは短期の足に目を奪われやすいですが、短期足で何かおかしいと感じたら長期足を見直して全体を俯瞰し直すようにしています。エリオット波動を使うようになってからも一度、方向は合っていたのに短期的な値動きに振り回されて南アランド/円で退場していますから」
■セオリーは「1波の値幅=5波の値幅」
「森」が教えてくれるトルコリラの安値はもっと下だった。
「こんなことを言うと嫌われるかもしれませんが、トルコリラ/円はまだ下がると思うんです。5波の値幅は1波と等しくなるというのがエリオット波動のセオリー。これに従えば5波の安値は8.30円。トルコショックのようなセリングクライマックスでオーバーシュートも考慮すると6円をタッチするのではと考えています」
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8円台までの下落があるのなら16円台で利益確定している場合ではない――。これが「不本意」とツイートした理由だった。
「『僕のカウントが間違えていた』となれば話は別ですが、ここまでのカウントは合っている。5波の終了が確認できるまでトコトン売り続けるし、10円割れまで追いかけるのが僕の使命ですから」
■不動産投資にも注力
トルコリラ売りで注目されるが、その他の通貨ペアには目を向けていないのだろうか。
「南アフリカランドやメキシコペソもきれいな波動を描いているので見てはいますが、ただ相性がいいのでトルコリラに注力しています。現物資産にはちょくちょく投資していますが――」
為替だけでなくゴールド、それに不動産にも目を向けている。
「リーマンショック直後から現物の金をちょくちょく買っていますし、メインはFXよりも不動産投資ですね。自分の中で鉄板のやり方があり、これまでに商業ビルを2棟買いました」
資産ゼロから商業ビル2棟を所有するまでになった経緯も気になるところだが......それはまた別の機会に。エリオット波動をうまくトレードに取り入れている不屈のリラ侍さん。分析方法のひとつとして取り入れてみるのもおもしろそうだ。
不屈のリラ侍さんのコラムは全4回となっています。
⇒不屈のリラ侍さん(その1)徹頭徹尾トルコ売り!
⇒不屈のリラ侍さん(その2)エリオットでトレード
⇒不屈のリラ侍さん(その3)1取引550万円の利益に
⇒不屈のリラ侍さん(その4)トルコリラの長期ターゲットは
【プロフィール】
不屈のリラ侍さん
自営業のかたわらスウィングトレードを行なう。1998年に株式投資を開始し一時は600万円程度まで増やすもリーマンショックで退場。FXへと転向するがアベノミクス円安で逆張りし再び退場する。その後、エリオット波動分析をもとに方向の明確な通貨ペアに特化するスタイルへと転換して開眼。近年はトルコリラ/円の売りにほぼ特化する。