【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ジラフさん(その4)コロナショックへの対応は
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今週は、ジラフさんについて最終回です。
⇒ジラフさん(その1)メキシコペソで稼ぐ兼業投資家
⇒ジラフさん(その2)FXコア・サテライト戦略とは
⇒ジラフさん(その3)コアポジションの作り方
⇒ジラフさん(その4)コロナショックへの対応は
■メキシコペソ暴落でリセット
世界の金融市場を襲ったコロナショックでメキシコペソも暴落した。ジラフさんの「FXコア・サテライト戦略」にはどんな影響があったのか。ジラフさんがメキシコペソ急落の予兆を感じたのは2020年3月8日、日曜日だった。
「週末でしたが相次いで悪材料が出ていました。新型コロナウイルスだけでなくOPECなど産油国による減産協議が決裂、サウジアラビアが増産する動きを見せたことも大きな不安材料でした。サウジが増産すれば原油価格は急落します。メキシコも産油国ですから悪影響だろう、と」
第1回のジラフさん(その1)メキシコペソで稼ぐ兼業投資家で見たようにメキシコペソ/円は5円から6円の間をコアレンジにして推移してきた。メキシコペソ投資家の多くが意識する重要なサポートラインが5円だった。
「幸いにも2020年はコロナショックで急落するまでに370万円ほどの利益が出ていました。この利益をゼロにしたくはありません。もともと、いつ決済しても利益になるようにと始めたのが「FXコア・サテライト戦略」です。5円を割ったらすべてのポジションをリセットしようと考えました」
■5円割れで全決済、トータル600万円の利益に!
3月9日、ジラフさんが懸念したとおり、メキシコペソは急落。5円の節目を割り込み、ジラフさんは全ポジションを決済した。中長期保有が前提のコアポジションであれば、下落で買い増す選択肢はなかったのだろうか。
「買い増しの基準は『メキシコに起因しない理由でメキシコペソが連れ安となったとき/過度に売られたとき』でした。今回はメキシコにも関係する原油急落が原因のひとつでしたし、世界的にドル需要が高まったことからメキシコペソの売られやすい環境が続く可能性が高い。そう判断して、いったん仕切り直すことにしました」
コアポジションの決済で305万円の損失となったが、1年半の間に342万円のスワップを得ており、さらにサテライト部分では261万円の利益があった。トータルでは600万円のプラスだ。入金額は800万円だったから充分過ぎる利益だ。
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■家族との時間を確保するためのFX戦略
ジラフさんのブログのタイトルは「娘に捧げるセレナーデ」。育児の話もブログには散りばめられている。
「2018年に一児の父となり、育児休暇も取得しました。育休は制度としてはあったものの先輩たちは取得したことがなく、申請には少し勇気が必要でしたが、実家が遠く、育児の負担をひとりで背負っていた妻のストレスを軽減できればと、取得を決断しました」
家族のために費やす時間を確保しつつ、不労所得を獲得することが「FXコア・サテライト戦略」の生まれた背景にあった。言い換えれば、「FXコア・サテライト戦略」は、少ない時間で多くの利益を得るための戦略でもある。
「優先順位は家庭→仕事→投資の順。家庭の時間を削ってまで副業である投資に注力したいとは思いません。今回は仕切り直しとなりましたが、インフレを加味した実質金利と為替レートの下落率の関係などを吟味しながら運用プランを修正し、トレンドを見極めて再開しようと思っています」
暴落に見舞われても稼げることを証明してくれたジラフさん。高金利通貨狙いの参考にしてみよう。
ジラフさんのコラムは全4回となっています。
⇒ジラフさん(その1)メキシコペソで稼ぐ兼業投資家
⇒ジラフさん(その2)FXコア・サテライト戦略とは
⇒ジラフさん(その3)コアポジションの作り方
⇒ジラフさん(その4)コロナショックへの対応は
【プロフィール】
ジラフさん
兼業投資家。株や投資信託で運用していたが2017年からFXにも着手。裁量取引で始めるものの退場。2018年9月からメキシコペソを手がけるようになり、スワップ狙いと裁量取引を組み合わせた「FXコア・サテライト戦略」でこれまで約800万円の利益を稼ぐ。ブログでは運用結果の報告を毎週行なっている。