【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ジラフさん(その2)FXコア・サテライト戦略とは
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、ジラフさんについてです。
⇒ジラフさん(その1)メキシコペソで稼ぐ兼業投資家
⇒ジラフさん(その2)FXコア・サテライト戦略とは
⇒ジラフさん(その3)コアポジションの作り方
⇒ジラフさん(その4)コロナショックへの対応は
■攻めと守り、証拠金を2つに分ける
ジラフさんがメキシコペソ/円で行なっている「FXコア・サテライト戦略」、どのような戦略なのだろうか。
「もともとは資産運用の世界で使われていた戦略です。ポートフォリオを組むとき、資産を2つにわけて考えます。長期的に安定したリターンをめざす『コア』と、より高いリターンをめざして積極的に運用していく『サテライト』です。こうすることで、リスクを抑えながら、市場平均よりも大きなリターンが期待できるとされています」
FXを始める前にジラフさんが手掛けていたのは株や投資信託。そこで学んだ知識を持ち込んで生まれたFX版のコア・サテライト戦略だった。
「FXにおいても、コアの位置づけは『守りの運用』。安定的にスワップを受け取れる運用をめざします。そのための手段として、メキシコペソを選んだのには大きな理由があります」
メキシコの政策金利は7%。メキシコ中央銀行は2019年8月から5会合連続して政策金利を引き下げているが、それでもまだ高水準だ。
■ペソの優位性を示す「実質金利」
「政策金利が高いのはもちろん、『実質金利』で見ても、メキシコは他国よりも高いんです」
実質金利とは、インフレ率を差し引いた金利だ。
「メキシコの実質金利は3.67%(2020年2月時点)。南アフリカは2.25%、トルコはマイナスですし、これら新興国だけでなく主要国と比べてもメキシコの実質金利は高い水準にあり、金利差を目当てにした資金が入りやすい。メキシコペソは高金利通貨であるだけでなく、為替レートの上昇にも期待できると考えています」
トルコリラなどは下落していた時期にもメキシコペソは狭いレンジで推移し、スワップを享受しやすい環境だったことがわかる。
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■ジラフさんの比率は「7:3」
「一方、サテライトのポジションは『攻めの運用』。コアよりも大きなリスクをとり、利益確定も積極的に行ないながら高いリターンを目指します。損切りは必須だし、買いと売り、両方でエントリーしながら細かな値幅で利益確定していきます」
コアでは長期保有が基本だし金利差益=スワップが受け取りとなるよう買いだけで取引するが、サテライト部分はデイトレ。買いだけでなく売りでもエントリーし、為替差益を狙っていく。
「資金配分の目安は大まかにいってコア7:サテライト3。レバレッジはコアが3倍、サテライトでも5倍を目安にしています。このあたりはめざすリターンや好みによっても変わってくるとは思います」
ジラフさん(その3)へ続く。
ジラフさんのコラムは全4回となっています。
⇒ジラフさん(その1)メキシコペソで稼ぐ兼業投資家
⇒ジラフさん(その2)FXコア・サテライト戦略とは
⇒ジラフさん(その3)コアポジションの作り方
⇒ジラフさん(その4)コロナショックへの対応は
【プロフィール】
ジラフさん
兼業投資家。株や投資信託で運用していたが2017年からFXにも着手。裁量取引で始めるものの退場。2018年9月からメキシコペソを手がけるようになり、スワップ狙いと裁量取引を組み合わせた「FXコア・サテライト戦略」でこれまで約800万円の利益を稼ぐ。ブログでは運用結果の報告を毎週行なっている。