【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ちゃんこさん(その4)BO口座の使い分け
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今週は、ちゃんこさんについて最終回です。
⇒ちゃんこさん(その1)BOで稼ぐ元・為替ディーラー
⇒ちゃんこさん(その2)イベント直前、上下に「サンド」
⇒ちゃんこさん(その3)ボラを高めるイベントはどれか
⇒ちゃんこさん(その4)BO口座の使い分け
■複数口座を見比べ安い業者で買う
現在、日本でバイナリーオプション(以下BO)を提供しているのは9社。それぞれに満期時間が違っていたり、価格の設定方法なども異なっている。
「僕だけでなく、BOで勝っている人の多くは1社ではなく複数の業者を利用しています。業者によりBO価格が異なるため、より安い業者で買ったほうが有利だからです。イベントや経済指標が発表される直前のギリギリまで価格を見ながら、なるべく安いところを買います」
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■高いか安いかは価格だけを見て判断する
BO価格はターゲットレートとの距離、満期までの時間によって変動する。ターゲットレートから遠ざかれば安くなるし、満期までの時間が少なくなるほど安くなる。業者によってターゲットレートや満期の時刻は異なるが、「高い・安い」の判断はどう行なうのだろうか。
「基本的には満期を待たずイベントによって急騰・急落したら決済するので、満期までの時間は考慮せず、価格水準だけを見て安い業者で買います」
下記はGMOクリック証券とYJFX!、2社のBO価格をほぼ同時刻に撮影したもの。106.500円と106.499円とほぼ同じレートにターゲットが設定されているが、残り時間には25分の違いがある。「106.50円よりも円安」のBOを買いたいと思ったとき、ちゃんこさんの理論でいけば、価格水準が安いほう=この場合はGMOクリック証券の244円で買うことになる。
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■「高倍」と「低倍」で戦略を使い分ける
もし244円で買ったBOが的中すれば1000円の払い戻しとなるからハイリターンだ。つまり価格の安いBOほど「高倍率」となる。反対にもし800円で買ったBOは的中しても1.25倍にしかならない。「低倍率」だ。
「仲間内では安いBOを『低倍』(ていばい)、高いBOを『高倍』(こうばい)と呼んでいます。イベント時の両バリは高倍を使いますが、低倍を利用した戦略もあります。『GT5』さんに教えてもらった『帯』を利用するのですが――」
「GT5」は、この連載に登場してくれたつかささんも所属するトレーダー集団だ。
「帯とは相場の節目。『ここは抜けない』と思った帯の外側にある低倍のBOを買う、といった戦略ですね」
リターンは小さくとも払い戻される可能性は高いと考えての堅い戦略だ。
「GMOクリック証券などは売却価格の上限が960円程度です。そのため、低倍だと満期まで持つことが前提となります。2017年は低ボラ相場が続いたため、低倍での戦略が有効でした。反対にボラが高まった年明けの1月からは、高倍での戦略が中心です。高倍の『サンド』(ちゃんこさん第2回記事参照)だと途中売却することも多いですが」
為替ディーラーの経験がありながらBOを主な収益源として稼ぐちゃんこさん。自分なりの勝ち方を見つけることができれば、BOはFXよりも稼ぎやすい、ということかもしれない。
ちゃんこさんのコラムは全4回となっています。
⇒ちゃんこさん(その1)BOで稼ぐ元・為替ディーラー
⇒ちゃんこさん(その2)イベント直前、上下に「サンド」
⇒ちゃんこさん(その3)ボラを高めるイベントはどれか
⇒ちゃんこさん(その4)BO口座の使い分け
【プロフィール】
ちゃんこさん
専業トレーダー。FX会社でのカバーディーラーやIT企業での金融系システム構築などを行ない専業トレーダーへ。2014年から個人でのトレードを本格化し、2018年2月までの利益は約7500万円。そのうち約7割がバイナリーオプションからの利益。経済指標や要人発言などでのイベントトレードを得意とする。