【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ちゃんこさん(その1)BOで稼ぐ元・為替ディーラー
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今週から、ちゃんこさんについてのコラムが始まります。
⇒ちゃんこさん(その1)BOで稼ぐ元・為替ディーラー
⇒ちゃんこさん(その2)イベント直前、上下に「サンド」
⇒ちゃんこさん(その3)ボラを高めるイベントはどれか
⇒ちゃんこさん(その4)BO口座の使い分け
■ウォール街をめざしてキャリアを形成
ウォール街をめざしてキャリアを形成していたら、たどり着いたのはバイナリーオプション(以下BO)の専業トレーダーだった――。
今回から紹介するのは、そんな「ちゃんこ」さんだ。
「いつかウォール街で働けたらと憧れていました。そう思って海外へ留学し、ヘッジファンドや為替ディーラー、システム会社で働いてきましたが、気がつけばBOメインの専業トレーダー。ずいぶん遠いところに来てしまいましたね」
パチスロ経験者が目立つBO勢にあって、ちゃんこさんのキャリアは異色だ。
■カナダの大手銀行やシンガポールのヘッジファンドで修行
「僕が就職活動を行なっていたのは、外資系銀行が話題になり始めたころでした。いつか自分もウォール街で働きたかったのですが語学もできないし、経験もない。まずは語学をと思い、新卒で入った会社を退職、半年ほど海外で英語を勉強しました。昼は英語、夜は先生たちと遊ぶ、という生活だったので話すのには不自由しなくなりました」
留学前に300点だったTOEICのスコアは850点に。しかし、語学だけではウォール街へのパスポートにはならない。
「就職先が見つからず、カナダに行くことにしました。ワーキングホリデーですね。カナダの5大銀行のひとつでインターンすることができました」
インターンとはいえ金融業界でのキャリアをスタートさせたちゃんこさん。次の職場に選んだのは、シンガポールの日系ヘッジファンドだった。
「リーマンショックの直後だったこともあり、大手外資系銀行から解雇された優秀なトレーダーが大勢いました。とはいえ、自分のポジションはパソコンやネットワークの設定などトレーダーのサポート。トレードで儲ける仕組みや理屈はわかってきましたが、実際に取引させてもらえる機会はありませんでした」
■FX会社のディーラーは「設定士」
転職のきっかけとなったのは同僚から言われた言葉だった。
「トレードしたいなら日本の地場証券やFX会社がいい、それならディーラーとして採用される機会も多いだろう、と」
ちゃんこさんはシンガポールから日本へと帰国し、あるFX会社でカバーディーラーとして働くことになる。
「顧客のカバーがメインなので自分の裁量でポジションをとれるわけではありません。実際の仕事は『設定士』のようなものでした。『21時30分の指標に備えて1分間、スプレッドを10pips広げておこう』とか、そんな設定です」
中央銀行の会合や要人発言、経済指標などが市場に与えるインパクトを予想しながらスプレッドの設定を変更する――この経験が後に、バイナリーオプションの取引で役立つことになる。
ちゃんこさん(その2)へ続く。
ちゃんこさんのコラムは全4回となっています。
⇒ちゃんこさん(その1)BOで稼ぐ元・為替ディーラー
⇒ちゃんこさん(その2)イベント直前、上下に「サンド」
⇒ちゃんこさん(その3)ボラを高めるイベントはどれか
⇒ちゃんこさん(その4)BO口座の使い分け
【プロフィール】
ちゃんこさん
専業トレーダー。FX会社でのカバーディーラーやIT企業での金融系システム構築などを行ない専業トレーダーへ。2014年から個人でのトレードを本格化し、2018年2月までの利益は約7500万円。そのうち約7割がバイナリーオプションからの利益。経済指標や要人発言などでのイベントトレードを得意とする。