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今週も先週に引き続き、マナさんについてです。

⇒マナさん(その1)わずか２か月で億へ！
⇒マナさん(その2)分裂問題で資産は乱高下
⇒マナさん(その3)どのフィアットで取引が多いか
⇒マナさん(その4)仮想通貨向きの人とは

■億を超えた時価評価額は4300万円へ急減

４月末から５月にかけてアルトコインが一斉に急騰、暗号通貨への投資開始からわずか２か月で時価評価額が１億円を超えたマナさん。しかし、暗号通貨市場の値動きは荒い。マナさんは身をもってそれを知ることになる。

「８月１日のハードフォーク懸念が高まったことで７月にビットコインが20万円を割り込み、仮想通貨全体が一斉に暴落しました。私の時価評価額も4300万円まで激減し、さすがにビビりました。原資は1000万円なので充分な含み益が乗っており、気持ちには余裕がありましたが、凄いな、この世界と」

■仮想通貨暴落！　そのときマナさんは――

このピンチ、マナさんはどう動いたのだろうか。

「分裂問題が表面化してビットコインが下げている時期、アルトコインを買っていきました。ビットコインの下落が20％なのに、自分が以前から狙っていたコインが30％、40％とビットコイン以上に下げていたら買っていこうと」

仮想通貨市場の基軸通貨はビットコイン。基軸通貨以上に下げて割安感が強まったコインを買っていく戦略だ。

「仮想通貨を始めてすぐのころ、何度か高値づかみで失敗しました。自分の持っているコインが上がらないのに、他のコインが上がっていると上がっているコインがよく見えてくる。そうすると保有するコインを損切りし、別のコインを高値で買ってしまうんです。しかし、それだと資産は増えません。この失敗を何度か繰り返してからは、損切りしたくなっても我慢するし、買いたいコインは高値を買わず下落時に買うようにしました」


■短期的な天井で半分を利益確定

そうやって買ったコインはいつ利益確定を考えるか？

ビットコインが上昇しているときだ。

「『短期間で一気に上がり過ぎた仮想通貨は半分売ってビットコインに換える』という方針です。ビットコインは仮想通貨の基軸であり、マイケル・ジャクソンのような比類なき存在です。アルトコインの値上がり益を取れたあとはビットコインに戻し、次回の下落時にアルトコインを買えるように備えておきます」

FX脳だと円ベースで資産を考えてしまいがちだが、マナさんの発想は「今の資産は200BTC」とビットコインが基準。「ビットコイン換算の資産をいかに増やすか」に注力している。

■億を超えても生活ぶりは変わらない

「ビットコインが急落したときにアルトコインを仕込み、ビットコインが急騰したときに売る――それができれば仮想通貨資産は増えやすくなると思います」


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８月１日の分裂問題を乗り越えたビットコインは50万円へ。マナさんのポートフォリオも時価評価額１億円を突破した。

「１億円といっても実感はないんです。ゲームの中のお金が増えていくような感覚で実感がわかない。最初はマイホームを買う資金にと思っていましたが、まだ時期ではないし、仕事も今までどおり。生活は何も変わりません」

マナさん(その3)へ続く。

マナさんのコラムは全4回となっています。
⇒マナさん(その1)わずか２か月で億へ！
⇒マナさん(その2)分裂問題で資産は乱高下
⇒マナさん(その3)どのフィアットで取引が多いか
⇒マナさん(その4)仮想通貨向きの人とは

【プロフィール】
マナさん(Twitter)
自営業のかたわら仮想通貨へ投資する。株やFXなどの投資商品は一切未経験だったが2017年３月に仮想通貨への投資を開始。アルトコインを中心としたポートフォリオで２か月後には一時、億の大台へ達するもリップルが急落。資産も大台を割るが、８月に億を回復。ブログ「貯金1000万を仮想通貨に換えた男のブログ」では運用成績のほか、注目する仮想通貨やICOの情報などが初心者でもわかりやすく掲載されている。