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今週先週に引き続き、たくしあげ所長さんについてです。

⇒たくしあげ所長さん(その1)生涯収支＋10億円を達成
⇒たくしあげ所長さん(その2)FX配信で学んだこと
⇒たくしあげ所長さん(その3)自らも配信し飛躍へ
⇒たくしあげ所長さん(その4)配信で手法をラーニング


■FX配信でポジポジ病の発症を抑える

たくしあげ所長さんはFX配信を見るだけではなく、自分でも配信するようになった。

「私が上達したのはFX配信を始めたことも重要でした。配信しながらトレードしていると『自分はこう考えてポジションを取りました、こうなったら損切りします』と視聴者に説明するので自分の考えが整理されます」

「ここで損切りしよう」とあらかじめ決めていた損切りポイントに達しても、1人でトレードしていると損切りボタンを押すのは重い決断になる。

「そんなときダメな人は1分足でトレードしていたのに5分足に切り替えたり、ナンピンしたりしますよね。でも配信中にそんなことをすると視聴者に煽られます（笑）」

損切りを躊躇していれば「損切りしろ」「はよ切れ」とコメントが飛んでくる。

■「第三者の目」があることの効果

「その声に背中を押されて損切りできるし、今は1人でトレードしていても損切りを迷っていると、『はよ切れ』と声が聞こえる感覚があります。損切りを迷ったときは結果、損切りするのが正解であることが多い。『第三者に見られながらトレードする』というのは、とても大事なことだと思います」

FX配信を見ることが「負け方の教科書」となり、自らFX配信を行なうことは「トレードの監視役」となり、たくしあげ所長さんは徐々に利益を積み重ねていく。

「2011年からコンスタントに勝てるようになりました。ただ当時は安全志向が強かった時期です。プラスになればいい、負けなければいいと退場しないことを最優先していて、うまいトレードは一切していません」

■億トレの大群に気づいて脱した安全志向

安全志向から脱するきっかけとなったのは、X（旧ツイッター）だった。

「ニコ生のFX配信者は、ほとんどの人が退場していく。億トレーダーなんてごくわずかでした。ところがX（旧ツイッター）が活発になり気づいたのは、こんなにたくさんの億トレが潜んでいたのか、ということ。ニコ生で見ていた体感をはるかに超える数の億トレがいました。しかも20代、30代の人がレバレッジをフルに使って億へ到達していたんです」

億トレの大群を知って、たくしあげ所長さんの意識は変わった。

「それまではレバレッジを抑えた安全志向だったので億へ行けたとしても時間がかかる。高齢になってから億になっても死んでしまいます。若いうちにリスクを取らないといけないなと考えを改めました。利益は出金しながら毎年1000万円の資金、15万通貨くらいでトレードしていた取引量を4倍にし、リスクを取ってトレードするようになったんです」

その結果、資産の増加ペースは加速し、2016年には生涯収支が6000万円のプラスに達して、会社を退職するまでになった。


たくしあげ所長さん(その4)へ続く。

たくしあげ所長さんのコラムは全4回となっています。
⇒たくしあげ所長さん(その1)生涯収支＋10億円を達成
⇒たくしあげ所長さん(その2)FX配信で学んだこと
⇒たくしあげ所長さん(その3)自らも配信し飛躍へ
⇒たくしあげ所長さん(その4)配信で手法をラーニング

【プロフィール】
たくしあげ所長さん
2007年に株式投資を開始し、FXへ。ニコニコ生放送でのFX配信をきっかけにして収支が好転。2016年に会社を退職し、専業トレーダーに。今年、生涯収支＋10億円を達成した。レンジを想定したデイトレードやスキャルピングなどを得意とする。FX配信ウォッチャーとして数多くの配信者を見てきただけでなく、自身もYouTube「たくしあげch.」で不定期に配信を行なう。