【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】のぶろうさん(その2)優位性はEAの選定方法
ガチンコFXの人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】が羊飼いに移植!
毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、のぶろうさんについてです。
⇒のぶろうさん(その1)AB論争と自動売買
⇒のぶろうさん(その2)優位性はEAの選定方法
⇒のぶろうさん(その3)「Ku-Chart」での裁量取引
⇒のぶろうさん(その4)海外FX業者を見極めるポイントは
■自動売買口座は30万円から500万円へ
FXを開始したのぶろうさん。3つのEA(メタトレーダー4の自動売買プログラム)を利用した自動売買だった。
「無料のものから有料のものまで、たくさんのEAを調べました。その結果、選んだ3本です。初期資金は30万円。大学生時代にパチスロで貯めたお金です。最初は設定を間違えてギリシャショックに巻き込まれて10%近い損失を出した月もありましたが、わりとすぐに安定して勝てるようになりました」
2013年に30万円で始めた自動売買口座は5年ほどで約500万円へと増加。裁量口座での利益もあり、生活費はFXでまかなえるようになった。
「会社は入社2年くらいで辞めました。ダメだったら再就職すればいいや、と。自動売買口座の目安は年30%。月にして3、4%稼げれば、寝てるだけで20万円くらいの収入です(笑)」
■EA作者の「思想」に着目する
安定して利益をあげる秘訣はどこにあるのだろうか。
「プログラムを書けるわけでもない自分に優位性があるとしたらEAの選定方法。それは最初のころから変わりません」
運用を続ける中、EAは何度も入れ替えや追加を行なってきた。EAはどう選んでいるのだろうか。
「まず見るのはストップロスの最大幅とポジション数ですね。この2つを見ると、作者の『思想』がある程度、見えてきます」
のぶろうさんがもっとも頼りにするのは「MQL5」。メタトレーダーの開発元であるメタクーツ社が運営するサイトだ。日本だとFX-onやテラスなどでもEAを販売しており、いずれもEAの基本的なデータは公開されている。
「もし最大ストップロスが50pipsで、7ポジション持つEAだとすれば一撃で350pips(50pips×7ポジション)食らう可能性がある。それだと耐えられません」
■「最大ポジション数」からわかること
とくに注目したいのが「最大ポジション数」だ。
「基本的にポジション数は1つだけのものが好みです。優位性が強いロジックであれば1ポジションで充分なはずだし、2つ以上持つということは『1ポジでは優位性が得られなかった』とも推測できます。さらにポジション数が多いようなら『ナンピン脳』を疑います。ナンピンさせれば表面上の成績はよく見せられますが、一撃で大きな損失となる可能性がある。そんなEAは使いません」
※クリックで拡大します
■「同じ作者の他のEA」もチェックする
作者が他にもEAを出しているようなら、それについても同じように調べていく。
「いちばん見るのは、そこかもしれません。同じ作者のEAを複数見ることで、思想がより明確に見えてくるからです。あとは最低1年以上はフォワードテストの実績があることですね。相場によってEAの成績は変わりますが、優位性があるなら少なくとも1年くらいは勝てるでしょうから」
購入したEAの設定は変更せず、そのまま利用する。
「設定を変更すると検証をイチからやり直さないといけないですし、それは面倒なので」
EAの運用には業者選びも大切だし、特定の業者でしか利用できないEAもある。次回は業者選びについて聞いていこう。
のぶろうさん(その3)へ続く。
のぶろうさんのコラムは全4回となっています。
⇒のぶろうさん(その1)AB論争と自動売買
⇒のぶろうさん(その2)優位性はEAの選定方法
⇒のぶろうさん(その3)「Ku-Chart」での裁量取引
⇒のぶろうさん(その4)海外FX業者を見極めるポイントは
【プロフィール】
のぶろうさん
専業投資家。大学院卒業後、社会人1年目の2013年、元手30万円でFXを始める。2年間の運用で手応えを感じ、会社を退職し専業トレーダーに。複数の自動売買プログラムを組み合わせた運用を中心に、スキャルピングなどの裁量取引も行なう。現在のメイン口座は国内だが、海外FX業者についても精通する。