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今週は、FTLさんについて最終回です。

⇒FTLさん(その1)｢裏ワザ｣探しの第一人者
⇒FTLさん(その2)海外FXを利用したハイリスク手法
⇒FTLさん(その3)２口座両建てのSARB手法
⇒FTLさん(その4)じつはあの定番FXツールの作者！

■ボーナスのつかない口座からの出金を前提に

先週(その3)で書いた、２口座で両建てするFTLさんの手法「SARB」。どちらの口座が勝っても利益は残るのだが、海外ＦＸ口座ならではのポイントが「どの口座で出金するか」だ。

「高額の入金ボーナスをつけてくれるのはありがたい一方、そうした会社はカバーしていない可能性が高い。『投資家の損失＝ＦＸ会社の利益』という関係です。逆に言えば、『投資家の利益＝ＦＸ会社の損失』ですから、何かといいがかりをつけて出金させないこともある。そのため、出金は口座Ｂ（入金ボーナスなし）から行なうことを前提として戦略を組み立てます」

どちらが勝っても利益が残る２口座両建て手法のSARBだが、なるべく入金ボーナスのつかない口座Ｂが利益となるよう、調整していく。そこでFTLさんが利用するのは移動平均線だ。

■３本の移動平均線でエントリーを決定

「20、50、100の３本の移動平均線を見て、日足や４時間足のトレンドに順張りするように口座Ｂ（出金ボーナスなし）の売買方向を決定します。エントリーは15分足や５分足の短い時間軸の足での押し目や戻り。買いならば上に移動平均線がないこと、売りならば下に移動平均線がないことをエントリーの条件とします。移動平均線は抵抗になりやすいためです」

それでも口座Ｂが勝つとはかぎらない。

「そのときは再び入金しマーチンゲール、つまり取引数量を前回の２倍にして同じことを繰り返します。そのため慎重な資金管理が必要ですし、入金ボーナスが『初回のみ』などでなく継続的に利用できることも条件となります」


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■バックテストツールの製作も

関心のある人はFTLさんのホームページFTL(Forex Trading Laboratory)のHPを覗いてみよう。

じつはFTLさん、バックテスト用ツール「裁量トレード練習君」の作者でもある。バックテストツールの定番として人気のツールだ。

「似たようなツールに『フォレックステスター』もありますが、それだとMT４（メタトレーダー４）のカスタムインディケータが使えない。自分たちが作ったカスタムインディケータを利用してバックテストしたいと思って作ったツールです」

最近ではAIの活用や暗号通貨でのトレードにも乗り出しているFTLさん。高い技術力と奇異な発想で、今後もおもしろい手法やツールを生み出してくれるはず。

FTLさんのコラムは全4回となっています。
⇒FTLさん(その1)｢裏ワザ｣探しの第一人者
⇒FTLさん(その2)海外FXを利用したハイリスク手法
⇒FTLさん(その3)２口座両建てのSARB手法
⇒FTLさん(その4)じつはあの定番FXツールの作者！

【プロフィール】
FTLさん
自動売買によるアービトラージを得意とするベテラントレーダー。これまでの利益は億をはるかに超える。過去に作成した「裁量トレード練習君」はメタトレーダー４（MT4）のインディケーターがそのまま利用でき、バックテストの定番ツールとして今も高い人気。FTL(Forex Trading Laboratory)のHPではMT4用の便利なインディケーターの無料ダウンロードも。