【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】FTLさん(その3)2口座両建てのSARB手法
ガチンコFXの人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】が羊飼いに移植!
毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、FTLさんについてです。
⇒FTLさん(その1)「裏ワザ」探しの第一人者
⇒FTLさん(その2)海外FXを利用したハイリスク手法
⇒FTLさん(その3)2口座両建てのSARB手法
⇒FTLさん(その4)じつはあの定番FXツールの作者!
■2口座の入金バランスを整える
海外FXならではの入金ボーナスを使ったFTLさんの新たな手法「SARB」、その詳細を聞いていこう。
用意する口座は2つ。口座Aは100%入金ボーナスのある口座、口座Bはどこでも構わないが100倍以上のレバレッジで取引できて信頼性のある口座であることが条件となる。
国内のFX会社だとレバレッジの上限は25倍。手法自体のリスクは低いが、2口座とも海外FX会社を利用するため、出金拒否などのリスクは覚悟の上の手法となる。
「最初に入金額を調整します。口座Bに10万円を入金したとすると、口座A(入金ボーナスあり)には半分の5万円を入金します。口座Aには100%入金ボーナスがあるため、実際に取引できる金額は口座Bと同じ10万円になります」
■入金ボーナス口座は取引量をわずかに増やす
実際の入金額は15万円だが2口座合計の取引可能金額は20万円となる。次にエントリーだが、極端な話、いつでも構わない。
「買いと売り、両建てするためです。ただ、取引量にはわずかに差をつけます。口座A(入金ボーナスあり)が15万通貨なら、口座Bは14万通貨といった具合です。口座Aで買い、口座Bで売りとエントリーしたら、両口座ともに同じ値幅でストップ(逆指値)とリミット(指値)を発注してください」
両建てし、例えば40pips幅でOCO注文を出しておけば、1日か2日で両口座ともに決済されるだろう。
■入金ボーナスなしの口座が勝った場合
「もしも40pips幅でOCO注文を発注し、口座A(入金ボーナスあり)で損切りの逆指値、口座Bでは利益確定の指値が約定したとすると口座Aの損失は6万円、口座Bの利益は5万6000円になります」
口座Aのほうが1万通貨多く取引しているため、差引4000円のマイナスとなる計算だ。
「しかし、口座Aに入金したのは5万円だけですから、実際の損失は5万円。つまり、口座Bの利益5万6000円から5万円を引いた6000円が利益となります」
■入金ボーナスありの口座が勝った場合
では、口座Aでリミットがついて、口座Bではストップが約定した場合はどうか。
「口座Bが勝った場合に比べて金額は小さくなりますが、利益が残ります。計算すると口座Aの利益は6万円、口座Bの損失は5万6000円となり差引4000円のプラスです。つまり、このやり方だと、どちらの口座が勝とうが利益が残るんです」
どちらが勝っても利益になるのだから相場の上がり下がりはリスクとならないのがSARB手法の最大のメリットだ。
「簡単に見えますが、両建てポジションの片方が残ってしまうケースがある。そのときに損失が大きくなってしまうリスクがあるため、継続的に利益をあげるには両口座を同時に決済するツールなどを用意する必要がありますし、スプレッド負けする場合もある。また、OCO注文の発注幅、ロット数を工夫する必要もあります。実際には今回例示した40pips幅よりも効率のいい発注幅があります。シンプルなようでいて奥が深い手法なんです」
FTLさん(その4)へ続く。
FTLさんのコラムは全4回となっています。
⇒FTLさん(その1)「裏ワザ」探しの第一人者
⇒FTLさん(その2)海外FXを利用したハイリスク手法
⇒FTLさん(その3)2口座両建てのSARB手法
⇒FTLさん(その4)じつはあの定番FXツールの作者!
【プロフィール】
FTLさん
自動売買によるアービトラージを得意とするベテラントレーダー。これまでの利益は億をはるかに超える。過去に作成した「裁量トレード練習君」はメタトレーダー4(MT4)のインディケーターがそのまま利用でき、バックテストの定番ツールとして今も高い人気。FTL(Forex Trading Laboratory)のHPではMT4用の便利なインディケーターの無料ダウンロードも。