【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】にとばつFXさん(その4)分スキャのトレード手法
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今週は、にとばつFXさんについて最終回です。
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⇒にとばつFXさん(その4)分スキャのトレード手法
■「1分足のトレンドライン」が勝ちやすい
秒スキャが通用しなくなる時代に備えて分スキャへチャレンジしているにとばつFXさん。秒スキャと分スキャでは、どこが違うのだろうか。
「秒スキャは1分足とティックチャートだけでも戦えますが、分スキャではそれに加えて上位足やトレンドラインも必要です。まだ自分のなかで『これは分スキャになり得る・なり得ない』というのがモヤッとはしてはいますが、分スキャで勝ちやすいのはトレンドラインを目安にしてトレンドに乗ること。10pips、20pips取れることがあります」
秒スキャだと水平線が基本。斜めのトレンドラインを引く人は非常に少ないだろう。
「使い方は同じで『上昇トレンドラインに沿って上昇(反発)する力がなく、下抜けそうなら順張りショートを入れる』、『上昇トレンドラインを割りにいったのに勢いが足りず『いかなかった』なら逆張りロングを入れる』といったように秒スキャでの水平線と同じ考え方で見ています」
にとばつさんが言う「上昇トレンドライン」を「高値の水平線」に置き換えれば、そのまま秒スキャの解説にもなる。秒スキャの基本はラインブレイクへの順張りだから、トレンドラインのブレイクも効果があるのだろうか。
■分スキャでは抜け狙いより押し目狙い
「分スキャだと抜け(ブレイク)狙いは勝ちにくいと思います。それよりも押し目狙いですね。分スキャでは抜け狙いよりも、押し目狙いのほうがいい――これは僕の中で確信に近いものができつつあります」
なにが押し目を教えてくれるのか。トレンドラインもそのひとつだし、上位足や200移動平均線にもヒントがあるという。にとばつさんは1分足に加えて上位の5分足、15分足、1時間足、4時間足も見ている。
「4時間足や日足の200移動平均線は強い抵抗帯となることがあるため、そこでの反発を狙うこともありますし、上位足はトレンドがどこまで伸びる可能性があるか、『伸びしろ』を教えてくれます。ただ、時間軸が長くなるほど、ブレは大きくなる。10pipsは日足レベルなら誤差ですが、分スキャだと致命傷になる。いちばんは1分足のトレンドラインだと思います」
■RCIで「波の段階」を探る
にとばつさんのチャートにはボリンジャーバンドやRCIも表示されているが、どう使っているのだろうか。
「ボリンジャーバンドは景色としてしか見ていませんが、RCIではトレンドの段階を判断しています。トレンドの波が押しているのか、引いているのか、波ができたばかりなのか、終わりが近いのか、そういったことをRCIから判断しています。『短期、中期、長期の3本のRCIがすべて上にそろっていれば波が反転する間際かな』といったように」
分スキャだと秒スキャよりも必要とする情報量は多くなる。利益確定でも考える要素が増えてくるようだ。
「秒スキャなら利益確定はシンプル。せいぜい『ひと伸び』で逃げるか、『ふた伸び』を狙うかと迷うくらいですが、分スキャはそこが難しい。1分足レベルでの強いトレンドが出ると強い抵抗帯まで止まらずにいくことがあるため、上位足を見て次の節目までどのくらいスペースがあるかも確認します」
■秒スキャから分スキャへの移行
分スキャ勢が「イッツー(一方通行)」なんて呼ぶ強いトレンドに乗れると、利益が伸ばしやすい。
「そうした動きに乗れたときは次のキリ番や高値・安値の手前、8割くらいを狙って握ります。あるいは『トレンドラインを割ったら利益確定』といったこともします」
SNSを見ていると、秒スキャから分スキャへの脱却を図ろうとするトレーダーが目立ち始めている。いち早く分スキャに挑んでいるにとばつさんの手法、ぜひ参考に。
にとばつFXさんのコラムは全4回となっています。
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【プロフィール】
にとばつFXさん
30代、専業トレーダー。学生時代にFXを開始。まだ勝てていないなか、見切り発車で大手企業を退職し、専業トレーダーへ転向。トレードスタイルを長期から超短期のスキャルピングに転換し、ゼロから研鑽を積む。2022年の円安相場で収支が一気にプラスへ転じ、昨年の利益は約4000万円。現在は秒単位のスキャルピングから、分単位のスキャルピングへとさらなるスタイル転換をめざす。YouTubeでのトレード配信も活発で2023年7月には24時間配信も敢行した。