【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ジャリ暴威さん(その2)「1万円チャレンジ」で養われた攻撃力
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、ジャリ暴威さんについてです。
⇒ジャリ暴威さん(その1)2022年トレアイ年間5位!
⇒ジャリ暴威さん(その2)「1万円チャレンジ」で養われた攻撃力
⇒ジャリ暴威さん(その3)「天底」狙いに命をかけた
⇒ジャリ暴威さん(その4)プランを決めたらレートを見るだけ
■痛恨の振込ミス。取り逃がした仮想通貨バブル
「一撃1億」を連発したジャリ暴威さんのトレード術はどう培われたのか、そのヒントを探してみよう。
「トレーダーにはパチスロを打っていた人が多いと思うんですが、自分もお小遣いを稼ぐ程度には期待値でパチスロを打っていました。でもパチスロだと稼げる金額に限度がある。もっと稼ぎたいと思って行き着いたのが仮想通貨でした」
あるアルトコインに目をつけたジャリ暴威さんは10万円を握りしめて銀行へ入金しに行ったものの、窓口で『ビットコイン? 詐欺じゃないですか?』と引き止められ、さらに印鑑を押す場所を間違え、入金できなかったという。
「熱が冷めちゃって結局買わず、気づいたら仮想通貨バブルで爆騰していたんです。『あのとき買っていれば』と悔しくて、その10万円で代わりにFXを始めたんです。でもFXだと市場が動いても1日で1万円、2万円くらいしか稼げない。だったらパチスロのほうがいいやと熱が入らず、次の年に仮想通貨へ戻ったんです」
■「イナゴ」で儲けるSFDガチャ、嫉妬
コインチェックがハッキングされ、仮想通貨バブルが派手に破裂した2018年のことだった。
「ツイッターでいろいろ情報を見ました。当時流行っていたのが『1万円チャレンジ』。1万円をどこまで増やせるか、自分もやってみたんですが、20万円になることもあれば、すぐにゼロになることもあり、勝ったり負けたりの繰り返し。でも、この時期にツイッターやYouTubeなどで情報を見るようになり、ビットフライヤーが導入した『SFD』という手数料の仕組みを狙ってみたりして、トレードに本腰が入ったんです」
当時、主流だったツールに大手取引所の板を横断的に監視し大口の約定を音で知らせてくれる「イナゴFlyer」がある。まだビットコイン市場の参加者が少なく、イナゴが鳴ると同時にポジションを取れば間に合う時期だった。
■イナゴFlyer勢への嫉妬からFXへ
「自分は当時からスマホトレーダーだったので、イナゴや板を使いながらトレードできない。イナゴで勝っている人を見ると『たまたまだろ』なんて妬いちゃって、そんな人が勝ち逃げしているのを見て、FXへ戻ったんです」
最初は値動きの小ささに見切りをつけたFXだったが、2度目は高いレバレッジが使える海外FXでの挑戦だった。
「当時はデイトレードがメインで、11月に5万円入金したら12月には200万円になったんです。嫁にも話して、さすがに確定申告が必要だろうと本屋で調べていたのに1週間で溶かして絶望して。年が明けても、5万円を200万円へ増したときのハイレバの感覚が消えず、少し増やしたら溶かしてということの繰り返しで勝てなくなってしまった」
■「あとは資金管理さえ......」勝てない理由は見えていた
なぜ勝てないのか、ジャリ暴威さんの中で答えは見えていたのだが......。
「面倒くさがりなので検証したりトレード日記をつけたりはしていないんですが、トータルでは負けていてもpipsではプラスなんじゃないかって。あとは証拠金の管理さえできれば勝てるだろう、と。でも、ある程度の金額になるまではリスクを取っていこうと割り切って、がんがん回していくことにしました」
少額で大きな利益を狙うトレードを繰り返しながら現在にも通じる「一撃で資金を大きく増やす攻撃力」は着実に養われていた。それが実を結ぶのは、この次、コモディティでのトレードだった。
ジャリ暴威さん(その3)へ続く。
ジャリ暴威さんのコラムは全4回となっています。
⇒ジャリ暴威さん(その1)2022年トレアイ年間5位!
⇒ジャリ暴威さん(その2)「1万円チャレンジ」で養われた攻撃力
⇒ジャリ暴威さん(その3)「天底」狙いに命をかけた
⇒ジャリ暴威さん(その4)プランを決めたらレートを見るだけ
【プロフィール】
ジャリ暴威さん
30歳。2017年ころにFX、次いで仮想通貨のトレードを始める。2020年から500万円、約3000万円と利益を重ね、22年に3億円を稼ぐ大ブレイク。FXとコモディティ系CFDを中心に取引し、数日から1か月ほどのスイングトレードを得意とする。23年には退職し、専業トレーダーとなる予定。