【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】きんくまさん(その2)天然ガスで「時間を味方」に
ガチンコFXの人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】が羊飼いに移植!
毎週金曜日にお届けします!!
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◎9月17日に億トレが参加するFXイベントを開催!詳細はこちら
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
今週も先週に引き続き、きんくまさんについてです。
⇒きんくまさん(その1)時間を味方にする短期トレード
⇒きんくまさん(その2)天然ガスで「時間を味方」に
⇒きんくまさん(その3)天然ガスとVIX指数の共通項
⇒きんくまさん(その4)VIX指数の売買戦略
■「キャリーコスト」が期待値プラス
オプション取引で「時間を味方にする」取引の有効性に気がついたきんくまさん。取引コストの高さからオプションは卒業したが、次に目をつけたのも時間が味方になる銘柄だった。
「先物市場の特徴に着目しました。先物では、『限月』(げんげつ)と呼ばれる取引の期限があり、同じ銘柄でも限月によって価格には少し違いがあります。原油や天然ガスだと期限が遠くなるほど価格は高くなるのが平時の特徴です。というのも原油や天然ガスは保管(キャリー)コストがかかるからです。保管する期間が長いほどコストは高くなるため、期限が遠い銘柄ほど先物価格も高くなるんです」
この図のように限月が遠いほど価格が高い状態は「コンタンゴ」と呼ばれる。反対に限月が遠い銘柄ほど銘柄が安い状態は「バックワーデーション」だ。
「コンタンゴのときに売っておくと中長期的にはキャリーコストの分だけ、価格の低下が期待できます。コンタンゴの銘柄を売ることも『時間を味方にする』取引のひとつなんです」
■天然ガスの値動きに特徴アリ!
きんくまさんのエッジのひとつが、コンタンゴ銘柄のショートだが、これだけだと取引期間が長いわりに利幅は薄く、ニュースや需給のギャップで損をするリスクも高い。割に合わない取引だ。
「銘柄選びも重要です。キャリーコストが発生するのは原油や天然ガスなどのエネルギー、大豆やコーン、小豆などの穀物が中心ですが、なかでも私が主力とするのは――」
と言って、きんくまさんが見せてくれたチャートがこれだ。
※クリックで拡大します
「ときに大きく上ブレするものの、結局は中心となる価格帯へ戻っていることがわかります。これは2010年から約12年分の天然ガスのチャートです。寒波による需要の増加、在庫不足、戦争などで上ブレしても高値圏を長くは維持できず、3ドルから4ドル程度の水準へと戻ってくる動きを繰り返しています。同じことは先物市場からも説明できます」
■先物価格で見る将来の値動き予想
天然ガスの先物価格は2022年9月が期限の銘柄は8.7ドルだが、1年後が期限の銘柄だと5ドル。価格差はかなり大きい。
「現時点(2022年7月末)ではロシアのウクライナ侵攻の余波でエネルギー危機が発生し向こう半年くらいの限月の価格は8ドル台と高騰しています。しかし、23年4月が期限の銘柄は5.2ドルとずっと安い。先物市場では『半年もすればもとの価格水準へと戻るだろう』と見ていることになります」
きんくまさん(その3)へ続く。
きんくまさんのコラムは全4回となっています。
⇒きんくまさん(その1)時間を味方にする短期トレード
⇒きんくまさん(その2)天然ガスで「時間を味方」に
⇒きんくまさん(その3)天然ガスとVIX指数の共通項
⇒きんくまさん(その4)VIX指数の売買戦略
【プロフィール】
きんくまさん
兼業トレーダー。会社勤務のかたわら、FXを始めるも暗中模索の3年間を過ごし、為替オプションへ移行。「時間」の側面に着目するきっかけとなり、次いで始めた天然ガスやVIX指数を主な投資対象としたCFDトレードで成功を収める。トレードの利益を不動産へ投資し、現在は3棟の収益物件を保有するまでに。投資成績や手法などをnoteで公開中。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◎9月17日に億トレが参加するFXイベントを開催!詳細はこちら
------------------------------------------------------------------------------------------------------------