【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】上田眞理人さん(その3)FXに必要な5つのルール
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、上田眞理人さんについてです。
⇒上田眞理人さん(その1)壁の崩壊とドイツマルク
⇒上田眞理人さん(その2)高金利幻想とネットロング
⇒上田眞理人さん(その3)FXに必要な5つのルール
⇒上田眞理人さん(その4)トランプ砲がもたらした変化
■「マーケットに従うしかない」
銀行ディーラーとしての経験が豊富で、かつ初心者から億トレまで個人投資家と幅広く交流する上田眞理人さん。個人投資家が為替市場で勝ち残るために必要な5つのポイントを教えてくれた。
「まず大事なことは自分の立ち位置を決めるということ。個人がマーケットを支配するのは不可能です。ですから、どのようにマーケットに従うか、が重要になってきます。取引ルールを決める必要がありますし、ルールの最たるものが損切りです。損切りが決まれば自ずと利食いのルールも決まってくるでしょう」
損切りと利食いにおける値幅の比率は「損切り70:利食い100」以上が基本。損切りの位置が決まれば、利食いの位置も見えてくる。比率が「70:100」に満たないようなら、「エントリーを控えよう」ということにもなる。
■「エントリーは成行」の理由
「ポイントの2つ目が『エントリーはなるべく成行で』ということ。私が最も強調したいポイントでもあります。『今よりも50銭下に指値を入れて買おう』と考えたとします。そのとき、よく考えた結果50銭下がる可能性があると思うなら、売りでエントリーすることで、収益を上げるチャンスが一度増えます。また、50銭下がらずに上がっていった場合、『成行で買っておけばよかった』と後悔することもなくなります。上手く流れに乗れれば、その場で成行買い入ることもできますよね」
「なるべく成行で」といっても、FXはいつでも取引チャンスがあるわけではない。チャートに張り付いて監視できない人でもチャンスを逃さず取引するには、ツールをうまく活用する必要がある。
■「億トレに人気の機能」とは
「FXプライム byGMOで取引してくれている上級者に人気の機能が『レート変動幅通知』です。レートが大きく動いたときに取引チャンスを知らせてくれますから、成行でトレードをするうえで非常に便利な機能です」
レート変動幅通知機能はレート急変時、スマホにプッシュ通知してくれる機能。FXプライム byGMOのFXアプリに搭載されており、「1分で10銭以上動いたら通知する」といった設定ができる。「レートが動いた、さて買うべきか、売るべきか」と考えるとき、よりどころのひとつとなるのがチャートだ。
「チャートは海図のようなものです。今いるのが湾なのか、大海原なのかを確かめて船を漕ぎ出すことが大事になります。デイトレードやスウィングトレードをおこなう場合、私は必ず日足でトレンドを確認してからトレードに臨んでいました」
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■ポイント&フィギュアでのスキャルピング
上田さんはどんなチャートを見ているのだろうか。
「私が見ているのは3つ。ローソク足と一目均衡表、それに銀行時代によく使っていたポイント&フィギュアです。1マスの値幅を5銭にし、○と×を記入しながらスキャルピングを行なっていました」
ポイント&フィギュアは価格が一定幅動いたらマス目に○と×を記入していく独特なテクニカルだ。
「ただ、これからチャートやテクニカルを学ぶ方はシンプルなローソク足を見てテクニカルもひとつかふたつに絞るのが良いでしょう。なぜならば、チャートというのは、見ている人の心理が値動きに反映されるからです」
見ている人が少ないマイナーなテクニカルだとチャートに反映されにくくなる。
「多くの人が見ているローソク足やテクニカルだからこそ、その心理が値動きに反映されやすくなります。シンプルなチャートで『この動きをした後は上がることが多い』、『このサインが出ると下がりやすい』といった経験値をどんどん積み重ねていくことで、正しいチャートの見方が身につき、結果として勝率も上がっていく――これが私の実体験を踏まえたアドバイスです」
上田眞理人さん(その4)へ続く。
上田眞理人さんのコラムは全4回となっています。
⇒上田眞理人さん(その1)壁の崩壊とドイツマルク
⇒上田眞理人さん(その2)高金利幻想とネットロング
⇒上田眞理人さん(その3)FXに必要な5つのルール
⇒上田眞理人さん(その4)トランプ砲がもたらした変化
【プロフィール】
上田眞理人さん
1983年、東京銀行ニューヨーク支店で為替ディーラーに。その後、モルガン銀行など外資系金融機関でチーフディーラーや外国為替部長などを務め、2003年よりFXプライムbyGMOへ。個人投資家とも積極的に交流するなど、インターバンク市場と個人投資家向けFXの双方に精通する。