【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】佐々木徹さん(その4)エクセルとアラートの活用法
ガチンコFXの人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】が羊飼いに移植!
毎週金曜日にお届けします!!
今週は、佐々木徹さんについて最終回です。
⇒佐々木徹さん(その1)世界レベルのトレード教育者
⇒佐々木徹さん(その2)人と差をつける「レイヤー」
⇒佐々木徹さん(その3)COTレポートの「でっぱり」
⇒佐々木徹さん(その4)エクセルとアラートの活用法
■「他の人が見ていないものを見たかった」
COTレポートではポジションの偏りにとどまらず、ポジションが急増、急減したレートなどにも着目し、データを細かく見ていく佐々木徹さん。データ分析に多用するのが、表計算ソフトのエクセルだ。
「他の人が見ていないものを見ようとしたら自然とそうなっていったんです。エクセルにデータを取り込んで分析し、方向性を考えたり、チャートと見比べながら『このあたりで反転するかな』とイメージを作っていきます」
そう話す佐々木さんのエクセルシートには細かな数字とグラフで埋め尽くされている。データを取り込むだけでなく、買いと売りの比率や先物と現物の価格差など、さまざまに加工して、「自分だけしか見ていないデータ」へと落とし込んでいるようだ。
※クリックで拡大します
■「表の値段」では見えないものをエクセルで見る
「原油であれば限月が手前の銘柄と遠い銘柄の価格差を比べて、コンタンゴ(順ザヤ)かバックワーデーション(逆ザヤ)かを見たり、その移り変わりを観察していると『表の値段』では見えないものが見えてきて面白いですよ。ビットコインも今後、Bakkt(ニューヨーク証券取引所の親会社が開設予定のビットコイン先物取引所)が出てくれば変わってくるでしょうし」
エクセルによる精緻な分析を武器とする佐々木さんだが、トレードポイントの判断はやはりチャートだ。
「最後の判断はやはりチャート、テクニカル分析を頼っています。エントリーのポイントは手前のピークやボトム、フィボナッチ・リトレースメントなどを使って定めていきます」
■アラート機能の便利な使い方
佐々木さんが使うチャートはTradingView。異なる市場の銘柄を1画面に表示させたり、「金価格÷プラチナ価格」といったような数式をチャートに表示できたりといった機能が人気だが、佐々木さんが「いちばん恩恵を受けている」と話すのはアラートだ。
「通常のアラートだと、設定した価格に達したときに通知がくるだけですが、TradingViewでは任意の文字を入力できる。トレードしているときは脳が別のところへ行っているので、アラートが来ても、その意図を思い出せないこともあります。それを忘れないよう、アラートを設定するとき、何をやるのかを入力し、通知させています」
複数の銘柄を取引していると、「このアラートは何のために設定したんだっけ......」と忘れてしまうことも。そんな経験がある人は、TradingViewのアラートを利用してみよう。
アメリカ駐在時代にトレードを学んだためか、COTレポートやエクセル、TradingViewの活用法など独特な部分も多い佐々木さんの分析方法。自分のトレードに活かせる部分も多いはずだ。
佐々木徹さんのコラムは全4回となっています。
⇒佐々木徹さん(その1)世界レベルのトレード教育者
⇒佐々木徹さん(その2)人と差をつける「レイヤー」
⇒佐々木徹さん(その3)COTレポートの「でっぱり」
⇒佐々木徹さん(その4)エクセルとアラートの活用法
【プロフィール】
佐々木徹さん
トレード教育者。株式会社ココスタ代表取締役。大学卒業後、繊維系商社へ入社。アメリカへ駐在中にFXを開始。YouTubeなどへセミナー動画の投稿を行なうようになり、2014年に独立。世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy」で日本人として始めてトップ13講師入りを果たす。現在の受講生は4000名強。トレード対象は為替、貴金属や原油などのコモディティから仮想通貨など。デイトレや長期投資も行なうが、メインとするのはスウィングトレード。