【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】佐々木徹さん(その2)人と差をつける「レイヤー」
ガチンコFXの人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】が羊飼いに移植!
毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、佐々木徹さんについてです。
⇒佐々木徹さん(その1)世界レベルのトレード教育者
⇒佐々木徹さん(その2)人と差をつける「レイヤー」
⇒佐々木徹さん(その3)COTレポートの「でっぱり」
⇒佐々木徹さん(その4)エクセルとアラートの活用法
■自分の優位性をどう作り出すか
トレードで結果を出そうと思ったら、人が行き着いていない情報を見つけてやることが大切――。そう話す佐々木さんは、どんな情報を見ているのだろうか。
「外為であれば、みんなチャートを見ていますよね。移動平均線であればチャートへ簡単に配置できるので見る人も多い。100人いたら100人が見ていると思うんです。それだと人と差がつきません」
どうやって他人と差をつけるか。佐々木さんはチャートに、「レイヤー」を重ねていく。
「米ドル/円であれば、米国債利回りを同時に表示させている人は、移動平均線だけを見ている人よりも少ないでしょうし、利回りではなく米国債そのものの価格まで見ている人はさらに少ない。そうやってチャートにレイヤーを重ねていくと、より深いところが見えてきます。2018年12月もそうでした――」
■TradingViewにレイヤーを重ねていく
佐々木さんが利用しているのはTradingViewのチャート。さまざまな市場の値動きを1枚のチャートに表示できるため、レイヤーを重ねていく佐々木さんのやり方と相性がいいようだ。
「昨年12月、米国債利回りが低下し、米ドルと逆相関にあるゴールドも上昇していた。ともにドル安を示唆し、米ドル/円だけが天井に取り残されていました。『COTレポート』もそうです」
※クリックで拡大します
■円買い、円売りの目安は「10万枚」
米CFTCが週1回公表するのがCOT(Commitments of Traders)レポート。FXで注目されるのはIMM=シカゴ為替先物市場のポジションであり、佐々木さんも重要視する情報だ。
「COTレポートはいわばタンク。円であれば10万枚を目安にして、円ショートが8万枚であれば『タンクにはあと2万枚くらいしか入らないから円売りは限界に近い』と考えられるし、10万枚を超えていれば『そろそろタンクがあふれてポジションの逆流が始まる』と警戒できます」
昨年12月の時点でCOTレポートの円売りポジションはタンクがあふれる寸前の10万枚超。タンクがあふれれば円売りの逆流、つまり円買いが始まることになる。
「米ドル/円の下がる環境は整っていたため、あとは『トリガー』を待つだけでした。12月でいえば、トリガーとなったのは米中貿易協議が難航しているとのニュースでした。このニュースがトリガーとなり米ドル/円は下げ始めましたが、ニュースが出る前からさまざまなレイヤーが米ドル/円の下げを教えてくれていたことになります」
佐々木徹さん(その3)へ続く。
佐々木徹さんのコラムは全4回となっています。
⇒佐々木徹さん(その1)世界レベルのトレード教育者
⇒佐々木徹さん(その2)人と差をつける「レイヤー」
⇒佐々木徹さん(その3)COTレポートの「でっぱり」
⇒佐々木徹さん(その4)エクセルとアラートの活用法
【プロフィール】
佐々木徹さん
トレード教育者。株式会社ココスタ代表取締役。大学卒業後、繊維系商社へ入社。アメリカへ駐在中にFXを開始。YouTubeなどへセミナー動画の投稿を行なうようになり、2014年に独立。世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy」で日本人として始めてトップ13講師入りを果たす。現在の受講生は4000名強。トレード対象は為替、貴金属や原油などのコモディティから仮想通貨など。デイトレや長期投資も行なうが、メインとするのはスウィングトレード。