【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】fanactalさん(その3)抜かせて戻して反発して
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今週も先週に引き続き、fanactalさん(通称faさん 以下文中表記同左)についてです。
⇒fanactalさん(その1)ブログ開設から2カ月でNo.1へ
⇒fanactalさん(その2)時を告げる移動平均線
⇒fanactalさん(その3)抜かせて戻して反発して
⇒fanactalさん(その4)歩くこと、話すこと
■縦軸・横軸での同時反発でエントリー
オープンからわずか2か月でブログランキング1位を獲得したfaさん。人気の理由はわかりやすい解説だけでなく、んんん?と気を引くタイトルにもありそう。たとえば「送って返して投稿して」。5月11日に更新されたブログのタイトルだ。
「好きな曲の歌詞とよく使うエントリーのパターンが似ているなと思って。そのパターンが『抜かせて戻して反発して』。縦軸の水平線を一度抜けてから、戻ってきて、移動平均線に反発する形です」
前回紹介した縦軸の水平線と横軸の移動平均線の2つで同時に反発するパターンだ。faさんのスタイルは5分足や15分足を利用した短期トレード。ここで利用するチャートも米ドル/円の5分足だ。
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■ストップはキャンドル1本分
「多いのは縦軸と横軸が噛み合ったところでエントリーするパターンです。このとき、ストップは簡単で、縦軸と横軸のライン両方に交差したキャンドル(ローソク足)1本分だけ離れたところです」
チャートで紹介したパターンだとキャンドルの長さが5pips。かなり浅いストップになる。
「リスクリワード(平均損失と平均利益の比率)を高めて、大きなロットでトレードするためには極力ロスカットを浅くする必要があります。ロスカットをなるべく浅くできるエントリーポイントはどこかと探してきた現段階での答えが、この方法なんです」
■リミットのポイントは「平均からの乖離」
利益確定についてはどう考えるのだろう。
「基本的には次のサポートやレジスタンスのラインです。ただ、リミットを分散して考えるなら、1回目の利益確定は平均から離れたところで行なうのが効率的だと思います。値動きが加速して高値や安値にタッチするか、勢いよく突き抜けたところで半分を利益確定することが多いです」
強い値動きが発生したときは移動平均線から大きく乖離する。そんなところで利益確定できれば、しかもストップを浅めにしておければ、リスクリワードを大きく高められる。
■「時を告げる」トレンドライン
faさんにはもうひとつ、活用しているラインがある。斜めのトレンドラインやフラッグなどのチャートパターンに引くラインだ。
「トレンドラインはエントリーのタイミングを教えてくれるという意味で、移動平均線と同じく横軸モノだと考えています。ただ、水平線と違い人により引き方がさまざまですよね。自分が引いたトレンドラインを他の人も見ているとは限りません。そのため、移動平均線と同様に水平線と合わせて使うようにしています」
トレンドラインの流儀は人それぞれ。ヒゲの先で引く人もいれば、実体で引く人もいる。faさんの引き方は?
「上昇トレンドであれば最安値のヒゲの先から引き始め、最低でも始点を含め3点以上にタッチしていると望ましいですよね。それから、いいラインが引けたらトレンドラインを割るような安値があっても、高値を更新していない限り、引き直さないこと。引き直すのは高値を更新してからになります」
トレンドラインを利用したエントリーのパターンの一例が「パーフェクト・ストーム」。映画のタイトルからつけた名前だそう。
上昇トレンドの始点からトレンドラインと、押し目で引いたサポートラインを1本のキャンドル(ローソク足)が同時に実体で割り込んで、さらに移動平均線も上値を抑えてと、3つの条件が重なったエントリーパターンだ。
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「抜かせて戻して反発して」と「パーフェクト・ストーム」、ぜひ意識しながらチャートを見てみよう。
faさん(その4)へ続く。
fanactalさんのコラムは全4回となっています。
⇒fanactalさん(その1)ブログ開設から2カ月でNo.1へ
⇒fanactalさん(その2)時を告げる移動平均線
⇒fanactalさん(その3)抜かせて戻して反発して
⇒fanactalさん(その4)歩くこと、話すこと
【プロフィール】
fanactalさん
個人投資家。通称「fa」さん。会社員時代の2011年に株式投資を開始。2015年8月のチャイナショック後から株と並行してFXを開始。現在は会社を退職しFXのトレードと株の配当を収入源とする。2017年3月に始めたブログは丁寧かつこまやかな解説が好評でランキング1位を獲得した。