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今週も先週に引き続き、にとばつFXさんについてです。

⇒にとばつFXさん(その1)昨年4000万円を稼ぐ
⇒にとばつFXさん(その2)1→100ロットまで2週間
⇒にとばつFXさん(その3)秒スキャで稼げなくなる日に備えて
⇒にとばつFXさん(その4)分スキャのトレード手法

■「自分と同じコツを、あの人もつかんでいた」

「自分が100枚で打てるようになったころ、ちょうどナナキさんがYouTubeを始めたんです。見てみると、自分が苦労して体得したものをYouTubeで惜しげもなく話していた。自分がつかんだのと同じコツをナナキさんもつかんでいたんだ、と」

ナナキさんのトレードは基本、順張り。1分足が上がっていれば買いが中心になるし、下がっていれば売りが中心となる。

「ナナキさんがYouTubeで見せていたトレードは9割くらい自分と同じでした。放送はタイムラグがありますが、チャートを見ていれば『ナナキさんは今、入ったはず』とわかったし、売買のタイミングが少しズレたら『今は丁寧に入ったな』とか『ここは欲を出して利益を伸ばした』とか、その意図もほぼすべてわかりました。そのくらい自分と同じだったんです」

■秒スキャの「答え」

ナナキさん、そしてにとばつFXさんがつかんでいたコツはどんなものだったのだろうか。

「秒スキャの『答え』は高値・安値やキリ番（キリのいいレート）など水平線が引けるレートを抜けたとき、ですよね。抜けたらついていく順張りが基本だし、『抜けない』と思ったら逆張りもします」

まったく違う道を歩んできた2人だったが、見つけた勝ち筋は同じだった。

「勝てるポイントはある程度決まっているので、秒スキャ（秒単位のスキャルピング）は自然とみんな似てくるんだと思います。『利益をもっと伸ばす』『損切りを遅らせる』といった決済の違いはあっても、エントリーのタイミングはほぼ同じになるんだろうな。と」

にとばつさんが秒スキャの将来を憂えるのは、このためだ。

「みんなが同じタイミングでエントリーすれば、FX会社には同じ方向の注文が大量に入ることになりカバーが追いつかない。FX会社は対策としてスプレッドを広げてくるだろうし、為替市場の値動きにも影響してくる。遠くない将来、『今、秒スキャで稼げるポイントでは稼げなくなる日』が来ると思うんです」

■分スキャでは「プラスα」が必要だった

秒スキャで稼げなくなる日に備え、にとばつさんが注力したのは保有時間を長くした「分スキャ」（分単位のスキャルピング）だった。

「みんなのエントリーが分散すれば、FX会社も楽になるし、僕らもFX会社に依存せず勝てるようになる。と言うのは簡単ですが、トレードに落とし込むのは難しいですね。秒スキャであれば1分足とティックチャート、それに高値・安値、キリ番だけでも戦えますが、分スキャだと、それに加えて『プラスα』が必要でした」

にとばつさんが見つけた「プラスα」とはなんだったのだろうか。

にとばつFXさん(その4)へ続く。

にとばつFXさんのコラムは全4回となっています。
⇒にとばつFXさん(その1)昨年4000万円を稼ぐ
⇒にとばつFXさん(その2)1→100ロットまで2週間
⇒にとばつFXさん(その3)秒スキャで稼げなくなる日に備えて
⇒にとばつFXさん(その4)分スキャのトレード手法

【プロフィール】
にとばつFXさん
30代、専業トレーダー。学生時代にFXを開始。まだ勝てていないなか、見切り発車で大手企業を退職し、専業トレーダーへ転向。トレードスタイルを長期から超短期のスキャルピングに転換し、ゼロから研鑽を積む。2022年の円安相場で収支が一気にプラスへ転じ、昨年の利益は約4000万円。現在は秒単位のスキャルピングから、分単位のスキャルピングへとさらなるスタイル転換をめざす。YouTubeでのトレード配信も活発で2023年7月には24時間配信も敢行した。