【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】九条さん(その1)インデックス投資とFX
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今週から、九条さんについてのコラムが始まります。
⇒九条さん(その1)インデックス投資とFX
⇒九条さん(その2)スワップの「歪み」を狙う
⇒九条さん(その3)ポイントは資金管理
⇒九条さん(その4)特別金利をリスクフリーで狙う
■「定期預金のつもりでFXを使う」
「自分は方向性を当てられる天才ではありません。ゼロサムゲームの世界で勝ち組に入ることは狙わず、定期預金だと思ってFXを使っています」
そう話すのは、セミリタイアも間近な兼業投資家の九条さんだ。そのポートフォリオを見せてもらうと、「インデックス」が中心。九条さんは世界の株や債券などへ長期分散投資する「インデックス派」の投資家だ。
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■1ドル122円で作った外貨預金
「20代はお金への意識が低く、金遣いも荒かった。クレジットカードのキャッシング枠を使ったこともあります。さすがにまずいと思い、貯金や投資を始めてみようと思ったのが20代後半。お金が増えていくのがゲーム的な面白さもあって、ハマっていきました。最初の投資?外貨預金です。1ドル122円のころです。まだ解約せず、持っていますね(笑)」
投資信託や日本株でのバリュー投資などを経て、行き着いたのがインデックス投資だった。
「ウォーレン・バフェットや、その師匠であるベンジャミン・グレアムの本を読んで、自分なりに割安度を分析して現物株を買ったりもしましたが、10%も上がると我慢できずに売ってしまう。自分にはセンスがないんだろうと思い、インデックス投資にシフトしました」
九条さんのポートフォリオは70%ほどが株式関連。S&P500に連動するETF、アメリカを除く先進国株や新興国株の指数に連動するETFなどだ。
■年3%を無理なく達成するスキル
「インデックス派の中でも『債券を組み込むべき』という人もいれば、『株だけでいい』という人もいます。僕自身は株価指数に連動するETFがポートフォリオの主力。ジェレミー・シーゲルの影響から『長期で資産を伸ばすには株だろう』と考えたためです」
インデックス投資を開始してから11年、投資に目覚めてから20年ほどが経過し、セミリタイアが視野に入るまでになった。
「投入額が5倍、10倍になったわけではなく、倍率でいえば2倍を上回る程度だと思います。得られたのはお金そのものではなく、お金を増やすスキルですね。インデックス投資をメインとしながらも、趣味も兼ねて為替オプションやVIX指数、銀行のキャンペーンの活用など、さまざまなチャンスで収益を狙ってきました。そうしたものを活用すれば、年3%、4%くらいなら無理なく実現できると思います」
年3%を無理なく実現する方法のひとつがFX。そのやり方を次回以降、聞いていこう。
九条さん(その2)へ続く。
九条さんのコラムは全4回となっています。
⇒九条さん(その1)インデックス投資とFX
⇒九条さん(その2)スワップの「歪み」を狙う
⇒九条さん(その3)ポイントは資金管理
⇒九条さん(その4)特別金利をリスクフリーで狙う
【プロフィール】
九条さん
会社員。約20年前、外貨預金を皮切りに投資を始める。投資信託や現物株投資などでの試行錯誤を経て2008年、リーマン・ショック後からインデックス投資を開始。セミリタイアを実現できるまでの資産を築く。インデックス投資のかたわら、FXでのスワップ・アービトラージや為替オプション、株主優待、ソーシャルレンディングなど余裕資金を利用した取引も行なっている。