【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】MOONトレーダーさん(その3)乖離率とLS比率
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今週も先週に引き続き、MOONトレーダーさんについてです。
⇒MOONトレーダーさん(その1)指標スキャルから億り人へ
⇒MOONトレーダーさん(その2)優位性を獲得する指標
⇒MOONトレーダーさん(その3)乖離率とLS比率
⇒MOONトレーダーさん(その4)売り圧力払拭で再び100万円も
■「LS比率」の高まりと低下は要注意シグナル
仮想通貨市場で優位性を得るためにMOONトレーダーさんが活用する指標は他にもある。
「『LS比率』も有効ですね。大手の取引所のひとつBitfinexでの買いと売り、それぞれのポジションの比率を示す指標です」
為替市場ではシカゴの通貨先物市場であるIMMやオアンダや外為どっとコムが発表するポジションを参考にする人も多いが、その仮想通貨版だ。MOONトレーダーさんが参加する「coinrun」のサロンでLS比率の情報を提供しているし、チャートツールで確認することもできる。LS比率が高ければポジションが買いに偏っていることになり、低ければ売りへの偏りを示す.
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■乖離率とLS比率がともに反転を示唆
「1月のトレードではビットフライヤーの乖離率が低下したのを見てロングしましたが、利益確定するきっかけとなったのがLS比率でした。それまでLS比率は50%を割っており売りポジションのほうが多かったのですが、価格上昇とともにLS比率が高まり60%へと達しました」
買いポジションが積み重なると手仕舞い売りの発生から下落する可能性が高まる。この考え方は為替と同じだ。
「このときビットフライヤーの乖離率も急上昇しており、LS比率と乖離率の両方が天井を示唆していたため、急落を警戒して買いポジションを決済しました」
決済から数時間後、ビットコイン価格は急落した。
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■サポレジのブレイクを見抜くには
このトレードでMOONトレーダーさんがもうひとつ頼りにしたのが、サポートラインだ。
「仮想通貨トレーダーはサポートやレジスタンスへの理解が甘いところがあります。サポートやレジスタンスに近づいても反転することのほうが多いのですが、仮想通貨市場ではブレイクへの期待が高いようです。そのため、『サポートを背にして買い』、『レジスタンスを背にして売り』とエントリーしたほうが効率よくトレードできます」
ブレイクを狙ってトレードするには、もう少し細かい分析が必要だ。
「ポジションが積み上がったレートから、ロスカットが発生する水準を推測できます。その水準とサポートやレジスタンスが重なった場合は、ブレイクして走る可能性があります」
為替に比べて仮想通貨市場では取得できるデータが豊富だ。しかし、「どんなデータが有効で、どう活用すればいいか」といった解説はまだ少ない。データ分析に自信のある人なら、自分だけの優位性を確立する余地がありそうだ。
MOONトレーダーさん(その4)へ続く。
MOONトレーダーさんのコラムは全4回となっています。
⇒MOONトレーダーさん(その1)指標スキャルから億り人へ
⇒MOONトレーダーさん(その2)優位性を獲得する指標
⇒MOONトレーダーさん(その3)乖離率とLS比率
⇒MOONトレーダーさん(その4)売り圧力払拭で再び100万円も
【プロフィール】
MOONトレーダーさん
専業投資家。証券マンやプライベートバンカーを経験した後、独立。IPO株やFXなどで資産を増やし、'16年からビットコインへの投資を開始。海外取引所の値動きを先行指標にしたスキャルピングなどで、ビットフライヤーの売買高ランキングで1位を獲得したことも。現在の資産は億をゆうに超える。