【FX突撃取材!】1月30日(水曜日)■井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略
【FX突撃取材!企画】にトレイダーズ証券の為替ディーラー井口喜雄さんが参加!
井口喜雄さんは認定テクニカルアナリストで、1998年から金融機関でディーリング業務を行い、2009年からはトレイダーズ証券で同業務に従事。ファンダメンタルズとテクニカルの両方面での為替分析に精通しており、セミナーやマネー誌にも多数登場されています。
井口喜雄さんへの取材は、毎週・水曜日の昼過ぎに行い、当ブログでアップします。
お楽しみに♪
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それでは、2019年1月30日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。
■□■1月30日(水)■井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略
■現在の為替相場の傾向や相場観■
米ドル/円は109.00円~110.00円で膠着状態が続いているが、週末にかけてビックイベントが目白押しとなっており、どちらかにブレイクするのではといった期待感が高まってきた。まず、本日30日(水)より開催される米中貿易協議は中国側が劉副首相を統括担当として、米国側はムニューシン財務長官とライトハイザーUSTR代表が出席して閣僚級協議を行なう予定だ。そして、明日31日(木)日本時間午前4時にはFOMCが予定されており、先週25日(金)にウォールストリートジャーナル紙にて「FRBは過去の量的緩和で買い入れた米国債などの保有資産の縮小の終了の議論を開始」との報道があったため、一気に緊張感が漂っている。FOMC終了後にはパウエルFRB議長の記者会見も予定されており、発言次第で大きく振れるだろう。さらに、米経済指標も2月1日(金)に米雇用統計やISM製造業景況指数などの重要指標も控えており、忙しい週末となりそうだ。
■現在の為替相場の戦略やスタンス■
米中通商協議では、3月1日の米中貿易戦争休戦に向けて進展が見られるかが焦点となり、週末にかけてニュースヘッドラインに振らされる展開が続くだろう。しかし、知的財産権問題の早期解決は困難で、基本的には米中がこれからの覇権を握るための長期的な戦いであり、局地的な発言による乱高下はノイズになる可能性が高いとみている。そして、もう一つのビックイベントであるFOMCも今回は荒れそうだ。今後の資産縮小ペースの減速、あるいは中止の方向となればドル安になる一方で、今後も政策変更なし、あるいはだいぶ先になるような話であればドル高に振れやすいだろう。今回のFOMCではどちらも想定ができるため、ヤマを張るのは危険。ポジションを縮小してボラティリティから身を守るのが安全かもしれない。ただ、会見の内容から資産縮小ペースの減速や停止に対してFRBの方向性がある程度見えるようであれば多少売り込まれて、出遅れたとしても素直にドル安でついて行けるマーケットになるのではないかと思っている。そのほか、週末2月1日(金)の米雇用統計もFRBの政策変更に直結するため、反応しやすい地合いになりそうだ。市場のコンセンサスは雇用者数変化16.5万人(前月31.2万人)平均時給0.3%(前月0.4%)と悪化が予想されている。テクニカル面では米ドル/円の日足チャートを見ると110.00円を3度トライするも失敗しており、長めの上ヒゲも散見しているので同水準は強固なレジスタンスとなろう。ブレイクされれば200日移動平均線の差し掛かる111.20円が視野に入る。一方、サポートは21日移動平均線の差し掛かる109.00円付近となり、ブレイクするとフラッシュクラッシュ翌日4日の安値である107.50円まで意識されるだろう。
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<米ドル/円 日足チャート>
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