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今週も先週に引き続き、アーリス機長さんについてです。

⇒アーリス機長さん(その1)3度のFX引退と復帰の末に
⇒アーリス機長さん(その2)約4000万円がほぼゼロに...
⇒アーリス機長さん(その3)最短で強制ロスカされる方法

■負けパターンの自己分析

4000万円近くを入金したものの20万円へと激減し、総資産も40万円ほどとなったアーリス機長さん。その敗因をこう分析する。

「自分の負けパターンを考えてみました。相場が急落すれば買い、急騰すれば売りと飛び乗ってしまう。ところが戻らずに含み損が増えると普段は４時間足や１時間足などの長期足を見ているのに５分足、１分足と短期足を見てしまう。１分足をずっと見ていると、５銭、10銭の動きでも大きく動いたように勘違いしてしまうんです」

スマホだけで取引しているので明け方まで１分足を凝視するという。

「GMOクリック証券を使っているのですが、スマホアプリがびっくりするくらい使いやすい。逆によくないですね（笑）。１分足レベルの長い足でナンピンし、余力がなくなりポジれなくなるまでナンピンを繰り返してしまいます」


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■「FX引退」はしない

裏付けのない突発エントリー、普段とは違う足での判断、計画性のないナンピン、熱くなってのポジション取り、資金管理の欠如――。「やってはいけないこと」が満載だ。この反省を踏まえて、アーリス機長さんは売買方針を大きく見直した。

「引退はしません。FXで取り返したいという思いがありますし、市場から一度離れてしまうと、情報が得られなくなりトレードの感覚も失われてしまう。機会損失というと違うかもしれないですが『相場に残り続けること』が大切だと思っています。

残り続けるためには資金が必要。まず行なったのは支出の削減だ。

「まず30万円ほどの家賃だった都内のタワーマンションから退去しました。東京から離れたこともあり、家賃は半分くらいになりました。贅沢はしないようになりましたし、ネットフリックスを解約するなどサブスクも見直しました」

■大切なのは「失敗を次にどう活かすか」

固定費を削減し、給料からも追加で入金。再挑戦の準備は整った。FXで4000万円近くを失いタワマンからの退去、都落ちを経験したが、後悔はないのだろうか。

「FXなんてやらなければよかったと思ったことは何度もあります。でも失敗も経験です。この経験を次にどう活かせるかが大切。今はめざしていたところへ到達できる可能性を見いだしています」

アーリス機長さんのトレードはどう変わったのか、次回紹介していこう。

アーリス機長さん(その4)へ続く。

アーリス機長さんのコラムは全4回となっています。
⇒アーリス機長さん(その1)3度のFX引退と復帰の末に
⇒アーリス機長さん(その2)約4000万円がほぼゼロに...
⇒アーリス機長さん(その3)最短で強制ロスカされる方法
⇒アーリス機長さん(その4)11/29(金)公開予定！

【プロフィール】
アーリス機長( @ARLISS_FX )
兼業投資家。京都大学卒業。2017年、トルコリラへのスワップ投資でFXを始めるも強制ロスカットされFXを引退。その後、3度の引退と復帰を繰り返し、2023年には生涯収支がプラスに転じるも2024年8月5日のブラックマンデーで通算10度目の強制ロスカット。総資産20万円へ。港区のタワーマンションから郊外へと転居を余儀なくされる。現在は投資手法を見直し、8月からの3か月間で300万円ほどのプラスに。