あの、人気の注文方法『トラリピ』がいろいろなFX会社で使える!?【特許取得済みのトラリピに似た自動発注システムが続々登場♪その詳細に迫るっ!】
本日は、マネースクウェアジャパンに代表される自動発注機能について取り上げたいと思います。
マネースクウェアジャパン[M2JFX]には、一度の発注で複数の取引が自動で繰り返される独自の発注システムがいくつかあります。
一定の間隔で一定金額の新規注文を同時に複数発注する「トラップトレード注文」、イフダン注文の新規と決済の注文を自動的に繰り返し発注する「リピートイフダン注文」、そしてそれらの複合注文である「トラップリピートイフダン注文(トラリピ)」などがそうです。
これらの注文方法は一部のトレーダーに人気で、その高い取引コストにも関わらず、多くの利用者がいるようです。
また、マネースクウェアジャパンは、これらの独自注文システムにおいて特許を取得する事で、自社の取引システムでしか使用できないという差別化を図ってきました。
そんな他社の追随を許さないと思われていたマネースクウェア・ジャパンの自動発注システムですが、このところ似たような注文システムをリリースするFX会社が増えてきたのです!
しかし、どうやらそれらは、一見似てはいるようですが実際には微妙にしくみが違う自動発注システムのようです。
今回は、その違いを確認してみたいと思います!!
■□■今回取り上げるのは、以下3社の発注機能です。
●アイネット証券[シストレi-NET] ⇒ 「ループイフダン」
●ジャパンネット銀行[JNB-FX PLUS] ⇒ 「連続IFDOCO注文」
●ワイジェイFX[外貨ex] ⇒ 「リピートトレール注文」
★★★まずは、自動発注システムの先駆者とも言える、マネースクウェアジャパンの「トラップリピートイフダン注文(トラリピ)」について。
2007年12月に特許を取得した「トラリピ」は、複数のイフダン注文(IFD)を繰り返すというもの。
まず、「イフダン注文」とは、もし〇円で新規注文が成立したら、その後×円で決済注文するという新規注文と決済注文を同時に発注する注文方法です。
そして、このイフダン注文を自動的に繰り返し(リピート)続ける機能を合わせた注文を「リピートイフダン注文(RIFD)」と言います。
・IFD#1=イフダン注文の「新規注文」
・IFD#2=イフダン注文の「決済注文」
リピートイフダン注文は、IFD#1(新規注文)成立後、セットで発注していたIFD#2(決済注文)が成立すると、自動的にまたIFD#1(新規注文)とIFD#2(決済注文)が発注されます。
さらに、このリピートイフダン注文を罠(トラップ)のように等間隔に複数本しかけるというのが、「トラップリピートイフダン注文(トラリピ)」のしくみです。
つまり、「トラップリピートイフダン注文(トラリピ)」を発注する際は、注文を開始するスタート価格、トラップの本数とその値幅、利益確定ポイントとなる利益金額、そして損切りのストップロス価格を設定したら、あとは自動で売買が繰り返されます。
トラリピをわかりやすく説明したこちらの説明動画も併せてチェックしてみてください。
★★★次に、そんな「トラリピ」に似た自動発注機能を提供する他社のシステムも見ていきたいと思います。
今回取り上げるのは、以下3社の発注機能です。
・アイネット証券[シストレi-NET] ⇒ 「ループイフダン」
・ジャパンネット銀行[JNB-FX PLUS] ⇒ 「連続IFDOCO注文」
・ワイジェイFX[外貨ex] ⇒ 「リピートトレール注文」
★【アイネット証券[シストレi-NET] 「ループイフダン」】
まずは、2013年10月にサービスを開始したアイネット証券[シストレi-NET]は、ミラートレーダーではない、独自の自動売買システムを提供している口座です。
その売買システムは、「ループ・イフダン」、「短期運用型」、「中期運用型」、「長期運用型」の4タイプに分けられていて、それぞれある一定のルールに基づいて自動で売買をする売買システムが用意されています。
その中の「ループ・イフダン」という売買システムが、マネースクウェアジャパンの「トラリピ」と似たシステムを使用しているのです。
この「ループ・イフダン」とは、一定値幅ごとにイフダン注文を実行する売買システムで、利食いも一定値幅ごとに設定されています。
売買システムは、売りと買いのそれぞれで通貨ペアは4種類、値幅も3~4種類用意されているので、その中から選択することで、イフダン注文を繰り返す注文ができるしくみになっています。
イフダン注文を繰り返すという点は、マネースクウェアジャパンの「トラリピ」と同じ。
ただ、それでは特許権の侵害になってしまいます。同じようで実は両者にはきちんと違いがあるのです。
トラリピとループ・イフダンの最大の違いは、「値幅を自分で指定できるか否か」という点です。
ループ・イフダンでは予めプログラムによって値幅が決まっていて、値幅が決まったプログラムを動かすことになるため、自動売買システムと呼ぶのです。
一方、「トラリピ」は、値幅(トラップ値幅)を自由に設定することが可能で、自動売買プログラムではなく、あくまでも注文方法の1つ。
★【ジャパンネット銀行[JNB-FX PLUS] 「連続IFDOCO注文」】
次に、ジャパンネット銀行[JNB-FX PLUS]の「連続IFDOCO注文」です。
「連続IFDOCO注文」とは、IFDOCO注文を最大9つ同時に発注でき、前の注文が約定すると次の注文が自動発注される注文方法です。
ただし、注文を連続して成立させるためには、以下の2つの条件を満たす必定があります。
(1) 先に実行される決済注文が利益確定で約定されること。
(2) 次に実行される注文の新規注文価格が、先に実行された利益確定注文の約定した時点の提示価格に対して逆指値の関係となること。
上記2つの条件を満たさない場合は、次階層以降の注文は全て失効となっていまいます。
この「連続IFDOCO注文」は、買値・売値をあらかじめ決めておくという点では、マネースクウェアジャパンの「トラリピ」と同じですが、一度に1つの注文しか実行しない、一定の値幅の中で注文を繰り返すという条件がないという点が異なります。
上手に仕掛けることができれば、レンジ相場・トレンド相場の両方で活用できそうな注文方法となりそうです。
★【ワイジェイFX[外貨ex] 「リピートトレール注文」】
そして最後に、ワイジェイFX[外貨ex]の「リピートトレール注文(リピトレ)」も見ていきます。
「リピートトレール注文」は、ワイジェイFX(旧サイバーエージェントFX)が2013年12月14日(土)にリリースした、[外貨ex]の新しい注文方法で、新規注文と決済トレール注文が組み合わさった注文方法です。
まずは、この注文方法の基本となる「トレール注文」を理解する必要があります。
「トレール注文」とは、相場変動に合わせて逆指値注文の決済価格が自動修正される注文方法のことです。
たとえば、買いポジションを持っている場合、相場が上昇すると逆指値の価格は切り上がります。逆に売りポジションを持っている場合は、相場が下落すると逆指値の価格は切り下がります。
そして、「リピートトレール注文」とは、決済トレール注文が約定した際、注文時に指定した注文有効期限内であれば、自動的にドテン(逆の売買区分)の新規リアルタイム注文と決済トレール注文を繰り返します。
ワイジェイFX[外貨ex]の「リピートトレール注文」とマネースクウェアジャパンの「トラリピ」は、どちらも新規注文と決済注文がセットになったイフダン注文を繰り返すという点では一緒なのですが、「リピートトレール注文」は売りと買いの両方を繰り返す、「トラリピ」は売りか買いかのどちらかを繰り返すというのが大きな違いです。
その他、2つの注文の主な違いは以下のとおりです。
「トラリピ」は予めある一定のレンジを予測し、自分で発注ポイントを設定するのですが、「リピートトレール注文」は、相場の水準に関係なく、相場の動きに合わせて自動で発注してくれます。
もちろん、どちらの発注も必ずしも上の図のようにうまくいくわけではありません。
「トラリピ」はの場合、相場が急変してすぐに想定したレンジから外れてしまうと、うまくトラップに引っかからないという弱点があります。
また、「リピートトレール注文」の場合は、トレール幅を狭くし過ぎると損切りが続いたり、逆にトレール幅が大きすぎても利益が小さくなってしまうという問題もあります。
どちらも同じリピート系の自動発注システムではありますが、相場状況によって合う合わないがありますので、上手に活用したいものですね。
というわけで、特許を取得しているマネースクウェアジャパンとまったく同じ自動発注システムというものはどこにもありませんが、少しずつしくみを変えたものが色々と出てきているようです。
今後もこれがまた他のFX会社にも波及していくのか、引き続き各社発注システムに注目していきたいと思います。
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