【FX突撃取材!】5月29日(水曜日)■井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略
【FX突撃取材!企画】にトレイダーズ証券の為替ディーラー井口喜雄さんが参加!
井口喜雄さんは認定テクニカルアナリストで、1998年から金融機関でディーリング業務を行い、2009年からはトレイダーズ証券で同業務に従事。ファンダメンタルズとテクニカルの両方面での為替分析に精通しており、セミナーやマネー誌にも多数登場されています。
井口喜雄さんへの取材は、毎週・水曜日の昼過ぎに行い、当ブログでアップします。
お楽しみに♪
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それでは、2019年5月29日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。
■□■5月29日(水)■井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略
■現在の為替相場の傾向や相場観■
現在マーケットは、米中貿易摩擦やイタリア財政問題、ブレグジットなど不透明要素が多く神経質な展開だ。米中貿易は中国が「レアアースの対米輸出を制限することを真剣に検討している」と中国国営紙が伝えるなど米中の空中戦から混乱が収まる様子が全く見えてこない。イタリア財政問題は欧州委員会がイタリアに30億ユーロの制裁金を科す可能性があるとのことでイタリアは猛反発している。相変わらずな気もするが、欧州議会選挙で反EUやポピュリスト政党が議席を伸ばすなか、イタリアがEUの規律を破るようだと最悪EUの結束が疑われるような展開もあり無視はできないだろう。ブレグジットもメイ英首相の辞任で次期首相が決まるまでは政局になるうえ、ブレグジット党が第一党へ躍進したことで「合意なき離脱」の可能性が高まっているのは間違いなく、世界的なリスクオフ相場となっている。
■現在の為替相場の戦略やスタンス■
リスクオフ相場となるため、米ドル/円、クロス円は下目線になる。米ドル/円のターゲットは5月13日の安値109.02円と考えており、ここをブレイクできればストップロスを巻き込んで108円ミドルまでは下値が伸びそうだ。とはいえ下値攻略も簡単ではなく、109.00円には大きめのオプションが控えているほか、機関投資家も109.00円前半では丁寧に押し目を拾っていく方針のようだ。ショートのプレイヤーは突っ込みすぎてカウンターをもらわないよう注意したい。ただし、ここから米ドル/円が大きく上昇するシナリオは描きにくく、慎重にトレードするのであれば上がったところで売り場探しというスタンスが有効かもしれない。
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