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今週は、2022年のまとめ記事です。

■今年はみんな儲かった？　指標と比べてみよう

2022年はFXの年だった。115円から151.95円まで進んだ歴史的な円安、24年ぶりの円買い介入、そして12月の日銀サプライズ――相場が動くイベントが多く発生し、億り人も多く生まれた。

そんな１年、あなたの損益はどうだっただろうか。FX投資家全体の2022年損益と、自分の損益を比べてみてほしい。

店頭FX（くりっく365以外のFX）を利用する人の損益を月別に見たのがこのグラフ。目立つのは３月と11月。「円安の始まりと終わり」の月に大きくマイナスとなっていて、あとは勝ったり負けたりを繰り返している。相場が大きく動いたときの対応力が損益に大きく関わっているようだ。


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■３月と11月の悲劇はなぜ起きた？

３月と11月、個人投資家がどう対応したのか、もう少し細かく見てみたい。円安が始まった３月半ば、主要FX会社４社のドル円ポジションは買いはガクンと減って、売りが大きく増え、ネットポジション（買いポジションと売りポジションの差）が売り越しとなった。円安の出だしでつまずき、３月の大きな損失となってしまった。

半年後、10月17日の週には買いポジションが今年最大規模にまで急増した。円安が話題となりインフルエンサーがこぞって円安をあおった時期だ。

「２ちゃんねる」創設者のひろゆきさんは日銀を揶揄して「為替介入はお小遣いチャンス」とはやしたて、「ネオヒルズ族」の与沢翼さんが「１ドル180円」を宣言。ワイドショーでは円安や値上げが話題となり、市中の外貨両替店では米ドルを求める人が押し寄せ外貨が品切れになる――そんなことが起きていた。

ところが翌月には米ドル/円が急落、積み上がった円売りポジションは「天井ロング」となり、11月の損失がふくれあがってしまった。

多くの人が損をしてしまった３月と11月、あなたはうまく対応できていただろうか。


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■バブル的な活況を呈した「秒スキャ」

2022年はボラティリティが大きかっただけに例年にも増してFXからたくさんの億り人が生まれた。なかでも躍進が目立ったのは、数銭の利益を狙って超短期取引を繰り返す「秒スキャ（スキャルピング）勢」だ。

秒スキャ勢の好調さはSNSでも目立ったこともあって今年、この連載に登場してくれた12人のうち5人が秒スキャ勢だった。

・平井聡士さん
・ザッキーさん
・野田さん
・ナナキさん
・カズさん

ザッキーさんは億り人となってからも収益を増やし11月までに1.7億円を稼いでいる。同じく今年億り人になった平井さんはセミナーイベント「FXコレクティブ」を開催、テレビ番組にも出演するなど「秒スキャ勢の顔」として活動の幅を広げている。

野田さんも今年の収益を6300万円まで増やし、億も現実的な数字となってきた。ナナキさんがYouTubeで配信するFX放送はさらに人気を高めるとともに、11月には過去最高となる月1248万円を稼いでいる。秒スキャ勢の好調はまだ続きそうだ。

■今年登場してくれた投資家の「現在地」

スワップ派投資家のシンボリルドルフさんは円安効果でメキシコペソ/円の利益が激増、３月にはFXでの利益が億を超えたし、Y.Iさんは９月のポンド暴落で荒稼ぎし収益は２億円を超えた。

・シンボリルドルフさん
・Y.Iさん

１月に登場してくれた逢坂みぁさんはGMOクリック証券と外貨ex byGMOが運営する「ファイスタTV」やラジオNIKKEIのレギュラーとなったばかりか、「みぁ組」の長となった。みぁ組は「トレードアイランド」で活動する個人投資家のグループだ。遠藤さんは12月から「テラス証券アドバイザーズ」に所属したが、ツイッターでの情報発信はこれからも続けていくという。

・逢坂みぁさん
・遠藤寿保さん

■CFDからも億り人、暗号資産のニュースターも

また今年は株価指数を始めとするCFDを取引する人の姿も目立った。株価指数CFDの取引高はこの10年で15倍に増加し、この連載でもVIX指数や株価指数を得意とする２人のCFD投資家が登場してくれた。これからはCFDで億り人となる人も増えそうだ。

・きんくまさん
・CFDやってる放射線科医さん


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ビットコインを始めとする暗号資産市場は「テラショック」と「FTXショック」で低調な市況だったが、「ガチホ」（長期保有）ではなく短期売買で16億円を稼いだマエダイさんのようなニュースターが生まれている。

・マエダイさん

来年の相場からも新たな億り人が生まれ、ニュースターが生まれるはず。この連載では、これから新しい投資家を紹介していきます。今年１年取材に応じてくれた皆さま、読んでくれた皆さま、大変ありがとうございました！