【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】島倉千代子さん(その3)「死に場所」を探せ
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今週は先週に引き続き、島倉千代子さんについてです。
⇒島倉千代子さん(その1)スキャ転向2年で「年億」を達成
⇒島倉千代子さん(その2)ジュンさんから聞きたかった言葉
⇒島倉千代子さん(その3)「死に場所」を探せ
■「鼻が利く」のが自分の強み
島倉千代子さんの取引数量は通常100枚(万通貨)、200枚だが、「さすがにいくだろう」という瞬間は500枚、600枚と積み増すという。
「そうした『濃い場面』が自分の収支の柱にもなっています。他の人と話していると『自分よりもこの人のほうが勝つポイントがわかっている』と感じます。勝つポイントがわかっている人は濃い場面だけやればいいですが、自分にはわからないのでガチャガチャやらざるを得ない」
「その代わりに」と島倉さんは続ける。
「自分の強みとして『鼻が利く』ということがあるかもしれません。『ここを抜けたら大きいだろう』といった嗅覚は人並み以上に鋭いと思います」
■「抜ければ大きい」方向に打つ
高値・安値抜けでどのくらい動くか、あるいはまったく動かないかの見極めだ。
「極端な話、10pips上がるか、10pips下がるかの確率は半々です。ただし、10pips上には『ブレイクしたら刹那的にでも大きな動きになりそう』という節目があるなら、上方向だけを狙うことでトータルではプラスになるはずです」
ブレイクすれば大きな動きが出そうな節目のある方向への順張りだ。
「吹っ飛びそうな高値が上にあるなら買いポジションを持ちっぱなしにしておくだけでもエッジにつながるのでは、と。もちろん、それだけだと大ケガにつながるリスクも大きいですが、考え方としてはこうした前提のもとにポジションを取っています」
■普段は小粒なトレード、死に場所では大きく狙う!
「周囲にトレードのアドバイスをすることがあるのですが、収支が伸びた人へ口酸っぱく言っていたことがあります。それが『死に場所を探せ』ということ。死に場所とは、負けが大きくなってもいいからロットを増やしたり、利益を伸ばしたりする場面です」
1日のなかでの勝負どころ、といったイメージだ。
「普段、ティックを見て上がりそうだからと買っても取れるのは1、2pipsです。そこで損切りを5pips耐えていたら割に合わない。そうであれば1pipsの小粒なトレードを心がけます」
でも死に場所であれば考え方は変わる。
「有象無象にある小粒なトレードと死に場所を一緒には考えません。10pips伸びる可能性があるなら、利益を握りつぶす覚悟でなるべく伸ばす。1、2pips逆行しても場合によっては積み増すかもしれないし、3、4pipsくらいの損切りは覚悟する。それが死に場所」
普段よりもリスク許容度を高め、大きなリターンを狙っていく場所だ。
「死に場所で大きく負けるのは仕方がない。でも、死に場所ではない場面で大きく負けてしまうのはめちゃくちゃ反省しますし、変な場所で死なないようにと日ごろから意識しています」
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■死に場所は1日2、3回
島倉さんがスキャルピングを知ったのは2022年。それ以前からスキャルピングで勝ってきたレジェンドたちを参考にしながら勝ってきた。
「レジェンド様たちのトレードをXや配信などから垣間見ていると規模が大きい。死に場所のようなところで大きく、ざっくりトレードしているイメージなのかなと想像しています」
では、死に場所とはどこなのだろうか?
「細かく伝えるのは難しいですが、その判断は誰が見てもそんなに変わらないと思います。ある程度、知識がある人なら『ここだろう』と考える場所です。1日に2、3回くらいはあります。ジュンさんがよく『負けるべくして負けた』と言っていますが、その言葉はすごく意識しています」
「負けるべくして負けた」といえる場所=死に場所でもあるのだろう。
次回(その4)へ続く。
島倉千代子さんのコラムは全4回となっています。
⇒島倉千代子さん(その1)スキャ転向2年で「年億」を達成
⇒島倉千代子さん(その2)ジュンさんから聞きたかった言葉
⇒島倉千代子さん(その3)「死に場所」を探せ
⇒島倉千代子さん(その4)1/31(金)公開予定!
【プロフィール】
島倉千代子(@chiyoko1616)さん
専業トレーダー。デイトレードやスイングトレードで取引するも芽が出ないまま10年間を過ごす。2022年にジュンさんやナナキさんのライブ配信をきっかけにスキャルピングを知り、2023年からスタイルを転換。スキャルピング転向初年度に2000万円強の利益に。専業トレーダーへと転向した2024年には1.4億円の利益をあげ「年億」を達成する。ハンドルネームは女性歌手に由来するが男性。米ドル/円のスキャルピングがメインだが、まれに他通貨ペアも取引する。