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今週は、Gomatarou(ゴマ)さんについてに最終回です。

⇒Gomatarou(ゴマ)さん(その1)生涯損益35億円!
⇒Gomatarou(ゴマ)さん(その2)｢高く買って･高く売る｣が基本
⇒Gomatarou(ゴマ)さん(その3)ゴマさんのトレード環境
⇒Gomatarou(ゴマ)さん(その4)損する能力と儲ける能力は表裏一体

■「チャンスを見分け・大ロットで・握る」

どうしたらGomatarou(ゴマ)さんように1トレードの利益が億を超えるような取引を繰り返せるのだろうか。

「大きく儲けるために必要なのは『チャンスを見分けて、大きなロットを張り・握る』。チャンスを見分けるには、ある程度勝てる人なら四季報なりチャートなり板なり何かしら儲ける方法を持っていると思います。あとはロットを張る力ですよね」

ゴマさんの取引は日経225ミニ先物であれば2000枚が基本。日経平均が100円動けば、損益は2000万円動く。ロット（取引量）は非常に大きい。

「大きなロットを張らないと儲からない――そう思っていながらも大ロットで張れないことが自分の課題でした。今なら2000円の銘柄を普通に10万株買えますが、昔は2万株しか買えずチャンスをつかんでも最大限に活かせていませんでした。資金ではなくメンタルの問題です。ロットを増やすのは自分の意志に反する行為。自分の中にあるネジを外さないと大きなロットは張れません。どうにかロットを増やそうと、自分の意志に反して無理やり大きく張る努力をしてきました」

■日常から高額な買い物をして慣らす

どうやって大きなロットを張れるようになったのだろうか。

「まず己との対話が必要ですよね。X（旧Twitter）に「今日＋20万円」なんて収益を載せている人がいますが、数十万円程度でドヤる人が大きく勝てるようになるイメージが湧きません。『なぜこんなに小さい数字なのか？　なぜもっと張れないのか？』と対話する必要があります」

20万円も充分な数字だが、10億レベルをめざすには数十万円でドヤっている場合ではない、ということだ。

「無理やり大きく張ることも張る能力を高めるひとつですが、僕の場合、普段の生活でもお金を使うようにしています。お金は使うとなくなる。投資で損するのと同じです。100万円使うことに慣れれば投資での100万円の損失も軽く感じるようになるイメージです。FXでも豪快に遊んでいる人ほど大きく張っている人が多い気がします」

■損する能力と儲ける能力は表裏一体

ロットを増やせても、次は「握る」ことが課題となる。ロットが大きければ含み損では早く切りたくなるし、含み益でも早く利食いたくなる。そんな自分の意志に逆らって握るのは、メンタルにかかる負荷も大きい。

「ロットを張る能力と握り続ける能力は違うし、損をする能力を増やさないと儲ける能力も増えない表裏一体。去年（2023年）は3億円のマイナスが2回、2億円のマイナスも2回ほど経験しました――」

1億円の含み損で切れなくなり、1.5億になるとさらに切りにくくなり、2億円でやっと切る。そんなことが数回あったという。

「その時点でメンタルが壊れかけているので、無理にポジションを取ってさらに1億のマイナスが追加されたり。去年の自分で褒められる点があるとしたら、9.4億円の利益よりも、大きな損切りを跳ね返してプラスに持っていったところだと思っています」

コロナショックころから張れるようになったというゴマさん。それ以前は500万円の損失でも動揺していたが、今は数千万円の損切りにも慣れたという。

万人に当てはまるかはさておき、ゴマさんのように10億レベルの巨額な利益を狙うなら「張る力」を高める意識を持ってみてはどうだろうか。

Gomatarouさんのコラムは全4回となっています。
⇒Gomatarou(ゴマ)さん(その1)生涯損益35億円!
⇒Gomatarou(ゴマ)さん(その2)｢高く買って･高く売る｣が基本
⇒Gomatarou(ゴマ)さん(その3)ゴマさんのトレード環境
⇒Gomatarou(ゴマ)さん(その4)損する能力と儲ける能力は表裏一体

【プロフィール】
Gomatarouさん
2005年10月に株式投資を始める。その後は先物やFXにも手を伸ばし、2013年に退職。専業トレーダーに転向するとともに生涯損益は億へ到達。その後は年億ペースで資産を増やし2023年末までに35億円以上を稼ぐ。買いも売りもこなし、数日で決済するスイングトレードがメイン。2024年は2月末までに3度の一撃1億（1トレードでの利益が億超え）を達成済み。