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今週は、HAGE（HG）さんについて最終回です。。

⇒HAGE（HG）さん(その1)元手50万円から10億円！
⇒HAGE（HG）さん(その2)｢1時間足重視｣のスキャルピング
⇒HAGE（HG）さん(その3)スキャルでの「押し目買い」とは
⇒HAGE（HG）さん(その4)「目線固定」


■ティックを見始めたのはつい最近

「押し目買い」や「目線固定」など独特な方法をスキャルピングに持ち込んでいるHAGE（HG）さん。そのモニターには5分足や15分足も映されていた。この2つの足はどう使っているのだろうか。

「相場の『小さな波』を見ています。チャートの左側（過去）にある高値・安値の攻防は意識していますし、1日の始まりには高値・安値をチェックするので1時間足だと見えない高値・安値を確認するときに使います」

スキャルピングではティックチャートを多用する印象もあるが、HAGEさんがティックを見るようになったのは3年前。つい最近だ。

■ティックが有害になることも

「エントリーのタイミングを見たり、増し玉や損切りの目安に使うことはありますが、補助的なものとして使っています。ティックも便利ですが、ティックレベルの高値・安値でガチャガチャとエントリーしたりすると、かえって有害になる人もいる。あくまでもメインは1分足です」

1時間足でエントリーの方向を判断し、15分足や5分足を補助的に使い、エントリーのタイミングは1分足で判断する。ティックはタイミングを計る。


※クリックで拡大します

■ナンピンよりも「増し玉」

「基本はワンショットワンキル。ナンピンはほとんどしませんが、利益が乗っているポジションに対しては『増し玉』することがあります。ブレイクを期待して入ったときですね」

含み損のときにポジションを増やすのがナンピン、含み益でポジションを増やすのが増し玉だ。

「増し玉するときはティックチャートを見ます。ティックレベルの小さな波を、ダウ理論を意識しながら見て、買いならば高値を抜けたところで増していきます。ただ、増し玉するとリスクも大きくなる。『ダウ理論的にこのレートを割ったら下だ』という安値を割ったらタイトに切ります」

エントリーと同時に損切り注文が発注される「自動逆指値」も設定している。

「5pipsでも6pipsでもいいので絶対に設定したほうがいいと思います。ただ、実際には自動逆指値が発動する前に手動で切ることがほとんど。とくに逆張りの場合には、入った直後に2、3pipsの含み益になるようなタイミングを狙うので、そうならなければ即切り。順張りだともう少しゆっくり見ますが、逆張りで1pips負けたらすごく嫌な気分になります」

■中古の一軒家をリノベーション

生涯収支が10億円を超え、FXからの引退が頭をよぎることはないのだろうか。

「本当はもうやめてもいいんですが、収入がゼロになるのは気持ちよくない。それに『やれば増える』と思うとやめられない。50歳になってもまだやっているかもしれないですね。コロナショックのときのようにボラティリティが高い時期にはモニターの前で食事して仮眠しながら1日20時間も張り付いて、とうとう過呼吸になったこともあります。それに比べれば今はゆるくやっています」

相場が動かない時期には割り切ってスキーやスノーボードに励むとともに。スキルを活かした取り組みも始めた。

「そういえば最近は中古の一軒家をリノベーションしているんです。昔、水道工事の仕事をしていたし、大工の友だちもいるので、仲間内で作業が完結できる。これがうまくいったら不動産業のようなことをやれたらいいですね」

HAGE（HG）さんのコラムは全4回となっています。
⇒HAGE（HG）さん(その1)元手50万円から10億円！
⇒HAGE（HG）さん(その2)｢1時間足重視｣のスキャルピング
⇒HAGE（HG）さん(その3)スキャルでの「押し目買い」とは
⇒HAGE（HG）さん(その4)「目線固定」

【プロフィール】
HAGE（HG）さん
専業トレーダー。2011年、整骨院経営のかたわら元手50万円でFXを開始。スキャルピングでコツコツ利益を積み重ね、2022年には利益4.8億円と大ブレイク。2023年1月までの生涯収支は10億円を超える。2021年にはFXの利益で自宅を建築する。2023年3月4日開催の「FXコレクティブ@渋谷」では講師として登壇予定。