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今週も先週に引き続き、農家暴威さんについてです。

⇒農家暴威さん(その1)そのとき地獄の扉が開いた
⇒農家暴威さん(その2)地獄の銘柄リスト
⇒農家暴威さん(その3)資金が尽きたら「ロレックス入金」
⇒農家暴威さん(その4)農家スパイラルから学ぶこと

■朝から畑で農作業

農家暴威さんのトレアイを見ていると気になることがあった。謎の入金力だ。農家暴威さんだが、実際は富裕層なのだろうか。

「365日畑で働いています。朝6時に起きて7時半から始動して昼すぎまで肉体労働です。だから夜は早めに寝ないといけないんですが、価格アラートをセットしておりアラームに起こされることが多い。とくに深夜３時、４時に動きやすい天然ガスをさわると眠れません。仕事のある人にはつらい銘柄です」

■お小遣いで毎月入金する

資金が底をつきても翌月には数十万円が追加され、取引が再開される。収穫期以外にも収入があるのだろうか。

「私は結婚して子どももいるんです。家計の管理はすべて奥さんにまかせていてお小遣い制なので、その中から入金しています。それに加えて奥さんから借金して入金することもあります。返済？　毎月のお小遣いから天引きです」

■入金力、最大の源泉は時計コレクション

お小遣いが入金力の源泉だったわけだが、もうひとつ大きな資金源がある。

「資金が枯渇してくるとモノを売るんです。これまでにいろんなものを売ってきました。時計を集めるのが趣味なんですが、すでに10本以上売っています。ロレックスだって私が売ってから相場が高騰して......時を戻したいですよ」

売却した中には数百万円する時計もあったという。時計コレクションの売却は資金が尽きたときの頼みの綱だ。

「ただ、それももうできません。手元に残っているのは、このアップルウォッチだけ。時計を再び集めるためにも投資で成功しないといけないんですが、そもそも私の趣味は散財。お金があったら使わずにいられない。1億円あっても1か月で使い切る自信があります。それもあってお小遣い制にしてもらったんですよね。ものすごくしっかりした奥さんで助かっています。私に家計を管理させたらとっくに自己破産ですよね（笑）」



■「ギャンブルでの負けはケタがひとつ違う」

トレードも散財の延長、なのだろうか。

「ほしい時計もあるし勝ちたい気持ちは強い。ただ、一方で刺激を求める心があるし、ずっと畑で働いているので娯楽代わりにもなっているのかもしれない。お金がなくなることへの恐怖心があまりないというか『行ったれ！』という気持ちもある。損失ですか？　私はつらいですが、酒もタバコもやらないし家族には多めに見てもらっています」

酒もタバコもやらないが、ギャンブルはたしなむという。

「競艇、パチンコ――ギャンブルでは投資以上に負けています。ケタがひとつ違いますね」

農家暴威さん(その4)へ続く。

農家暴威さんのコラムは全4回となっています。
⇒農家暴威さん(その1)そのとき地獄の扉が開いた
⇒農家暴威さん(その2)地獄の銘柄リスト
⇒農家暴威さん(その3)資金が尽きたら「ロレックス入金」
⇒農家暴威さん(その4)農家スパイラルから学ぶこと

【プロフィール】
農家暴威さん
専業農家。バイナリーオプションをきっかけに投資を始める。資金が完全に枯渇するまで負け尽くし、トレードアイランドでは毎月のように「収益率 -100％」を記録する。取引銘柄はBOのほか、シルバーや天然ガス、コーンなどのCFD、FXなど。入金力の源泉は家計を握る奥さんからのお小遣いと借り入れ、時計コレクションの売却。趣味は散財。