【FX突撃取材!】6月26日(水曜日)■井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略
【FX突撃取材!企画】にトレイダーズ証券の為替ディーラー井口喜雄さんが参加!
井口喜雄さんは認定テクニカルアナリストで、1998年から金融機関でディーリング業務を行い、2009年からはトレイダーズ証券で同業務に従事。ファンダメンタルズとテクニカルの両方面での為替分析に精通しており、セミナーやマネー誌にも多数登場されています。
井口喜雄さんへの取材は、毎週・水曜日の昼過ぎに行い、当ブログでアップします。
お楽しみに♪
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それでは、2019年6月26日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。
■□■6月26日(水)■井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略
■現在の為替相場の傾向や相場観■
昨日25日(火)の夜はパウエルFRB議長、ブラード・セントルイス連銀総裁両名の発言が米ドル/円の下落に歯止めをかけた。まず、ブラード連銀総裁が「7月に50bp(0.5%)の利下げを実施する状況にない」とし、続いて発言したパウエルFRB議長も「不確実性が緩和を必要とするか注意深く見ているが、短期的な指標に過剰反応しない」と述べ、過度な利下げ見通しをけん制した。両者の発言を受けて米主要3指数はそろって下落しており、利下げを背景にしたドル売りも一旦停止となっている。また、本日26日(水)は受け渡しベースでいうと四半期末で月末となるため、ドル需要や、リバランスなどのフローから一時的なドル高には警戒したい。
■現在の為替相場の戦略やスタンス■
マーケットの関心は今週末29日(土)と30日(日)に予定されている大阪G20サミットでの米中首脳会談だ。各社の報道を見る限り、今回の米中首脳会談での合意は難しいとの論調が多い。会談に向けた準備時間が短かったこともあり、私も多くの参加者が考えるように大きな進展は期待しておらず、取り急ぎ協議を継続することで対中制裁関税第4弾を先送りするのが限界とみている。そうであればリスクオンの鮮度は低く、欧米豪をはじめ各国が利下げに舵を切るなか、日銀は次の一手が見えていない現状ではどうしても円が買われやすい。イベント前ということもあって米ドル/円が瞬間的買われることはありそうだが、米中会談で電撃合意でもない限り、上がり続ける相場ではない。日足のチャートを見ると21日移動平均線の差し掛かる108円付近まで、引き付けて売れるのであればきれいだが、戻りを待つ展開がなければ107円ミドルでも戦えるだろう。
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<米ドル/円 日足チャート>
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