【FX突撃取材!】4月24日(水曜日)■井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略
【FX突撃取材!企画】にトレイダーズ証券の為替ディーラー井口喜雄さんが参加!
井口喜雄さんは認定テクニカルアナリストで、1998年から金融機関でディーリング業務を行い、2009年からはトレイダーズ証券で同業務に従事。ファンダメンタルズとテクニカルの両方面での為替分析に精通しており、セミナーやマネー誌にも多数登場されています。
井口喜雄さんへの取材は、毎週・水曜日の昼過ぎに行い、当ブログでアップします。
お楽しみに♪
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それでは、2019年4月24日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。
■□■4月24日(水)■井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略
■現在の為替相場の傾向や相場観■
S&P500が過去最高値を更新するなど良好な米ファンダメンタルを背景にドル高となっているが、米ドル/円に関しては膠着状態が続いている。ゴールデンウィークを控えた本邦実需の売りが上値を重くしているほか、明日25日(木)以降のイベントを見極めたいとの思惑があるのだろう。明日25日(木)に日銀金融政策決定会合、日米財務相会談、日米物品貿易協定があり、26日(金)からは日米首脳会談が予定されている。
■現在の為替相場の戦略やスタンス■
まず、日銀金融政策決定会合は、展望リポートでGDPの下方修正が見込まれており、景気後退を背景に黒田日銀総裁が黒田バズーカ第5弾を打ち出してくるのではないかといった声が聞こえてくる。しかし、日銀がこれ以上の金融緩和に踏み切ることは困難との見方が多い。黒田バズーカへの期待感がマーケットに出てしまっただけに日銀が何も策を講じなかった場合は円高への警戒が必要かもしれない。また、日銀会合と同じ日に予定されている麻生財務相とムニューシン米財務長官の日米財務相会談も円高に振れやすいイベントだ。ムニューシン米財務長官が貿易合意に盛り込むと述べていた「為替条項」で実質的な通貨切り下げの自制を求めてくればリスクオフの地合いになる。また、米財務省の「為替政策報告書」もそろそろ発表される時期だけに週末にかけては円高リスクが高いと考えている。
■ゴールデンウィーク(GW)10連休での注意点■
今週末27日(土)からの10連休を控えて、マーケットでは日本の祝日を狙ったフラッシュクラッシュへの警戒感が高まっている。日本の祝日が狙われる原因は流動性の低さにある。通常であれば、実需の買いオーダー等に阻まれて市場を動かすことはできないが、日本勢のいない薄商いの時間帯(6時00分から7時00分くらい)であれば市場操作できると考えているからだ。このようにヘッジファンドは常にタイミングを見計らっており、今回の大型連休も為替は6日間マーケットが開いていることから警戒はしておくべきだろう。ただ、今回の連休に関しては多くの金融機関がクラッシュを警戒して万全の態勢で臨んでおり、ヘッジファンドも容易には崩せないだろう。また、米ドル/円、クロス円はあしもとで円安傾向にあったことからロスカットを巻き込んだ下落というのも考えにくく、今回は無風で終わる可能性もあるだろう。しかし、1点に気になるのはトルコリラだ。トルコリラ/円は対米関係悪化、エルドアン政権の不透明感、原油価格上昇などを背景に下値を切り下げている。ただでさえ狙われやすいトルコリラがフラッシュクラッシュ後の安値を更新しようかという値位置にあるのもリスクだろう。つられやすい南アフリカなどの新興国はもちろん、メジャー通貨まで派生する可能性がないとは言えない。念のためテールリスクは頭に入れておきたい。また、フラッシュクラッシュは考え方を変えればチャンスでもある。クラッシュによる値動きは実勢を反映していない歪んだ状態であり、多くの場合価格は回帰する。そのためクラッシュ後のリバウンド狙いはゴールデンウィーク期間中戦略の一つとして持っておいてもいいだろう。
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<トルコリラ/円 日足チャート>
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